図書室司書
都内の私立高校図書室で司書として勤務中。 図書室で購入した本のPOPを書いていたら、先生に「売れている本屋さんみたいですね!」と言われたけど、前職は売れない本屋の文芸書担当だったことは秘密。 本屋を辞めたら新刊なんか読まないで持ってる本だけ読み返して老後を過ごそう、と思っていたのに、気がついたらまた新刊を読むのに追われている。
2021/09/29
『太れば世界が終ると思った』扶桑社 キム・アンジェラ/著 高原美絵子/翻訳 西野明奈/翻訳 本書を読んで初めて「プロアナ」という言葉を知った。 摂食障害による「痩せ」を肯定的にとらえる人たちと […]
2021/09/02
『世界の郷土料理事典』誠文堂新光社 青木ゆり子/著 レシピを読んでキッチリと料理をするのが苦手だ。 たいてい途中でくじける。下手したら手順と材料を確認する段階でくじける。 一念発起して調理しは […]
2021/08/03
『古くて新しい仕事』新潮社 島田潤一郎/著 ひとり出版社「夏葉社」。 その創業の経緯を本人が綴った『明日から出版社』を読んだとき、不覚にも涙が出た。 島田潤一郎という人の、「狂おしさ」に慄いた […]
2021/07/15
『東京ディストピア日記』河出書房新社 桜庭一樹/著 緊急事態宣言下で昨年の緊急事態宣言下に書かれた日記を読む。 こんな悪夢のようなことが実際に起きるなんて、一年前は考えていなかった。 いや、も […]
2021/06/11
『透明な夜の香り』集英社 千早茜/著 かなりひどい花粉症で、春先になると鼻が詰まる。 だったらニオイがわからなくなりそうなものだけど、なぜか逆に敏感になる。 駅のベンチで背後に座る人が入れ替わ […]
2021/05/20
『犬と猫 ペットたちの昭和・平成・令和』毎日新聞出版 小林照幸/著 去年の春は自宅待機日が多かったので、飼犬を連れて延々と散歩をしていた。 朝はベンチや遊具が物々しく封鎖された公園をあちこち巡 […]
2021/04/26
『いつの空にも星が出ていた』講談社 佐藤多佳子/著 スポーツ全般にまったく関心がないのだけれど、スポーツを題材にした小説は好きだ。 特に野球もの。 伝説の外野手を甦らせるために農夫がトウモロコ […]
2021/03/24
『鬼才 伝説の編集人 齋藤十一』幻冬舎 森 功/著 神楽坂のはずれ、矢来町に曲がってすぐに新潮社の社屋がある。 実家が神楽坂の小料理屋だったので、掛け取りに行く親に連れられてよく行った。 本館 […]
2021/03/03
『銀の夜』光文社 角田光代/著 唐突だが、サリンジャーの話から始めたい。 「ナインストーリーズ」を初めて読んだのは小学校高学年の時。 皆が読むサリンジャーを我も読んでみんとして文 […]
2021/02/12
『とわの庭』新潮社 小川糸/著 目が見えないわたしはいつも母さんといっしょだった。 その胸に抱かれ、その心臓の音を聞き、その声を聴いて育った。 母さんだけが、わたしの光で、すべてだった。 わた […]
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