元書店員
1983年静岡県生まれ。大学中退後、10年近く神奈川の書店でフリーターとして過ごし、2015年さわや書店入社。2016年、文庫本(清水潔『殺人犯はそこにいる』)の表紙をオリジナルのカバーで覆って販売した「文庫X」を企画。2017年、初の著書『書店員X「常識」に殺されない生き方』を出版。2019年、さわや書店を退社。現在、出版取次勤務。 「本がすき。」のサイトで、「非属の才能」の全文無料公開に関わらせていただきました。
2023/02/09
『人を心から愛したことがないのだと気づいてしまっても』KADOKAWA 戸田真琴/著 彼女は、言葉の強さを信じている。 「女である」「AV女優である」という理由で、言葉が正しく届かないこともあ […]
2023/01/20
『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』小学館 石井光太/著 あまりこういう表現は使いたくない。 けど、事実としてこう言う他ない。 読み始めてから最後まで、僕はずっと泣いていた。 […]
2022/12/14
『シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のこと』河出書房新社 花田菜々子/著 読めば分かることなので書くが、本書に登場する「書店員N」は僕のこと […]
2022/11/21
『パンと牢獄 チベット政治犯ドゥンドゥップと妻の亡命ノート』集英社クリエイティブ 小川真利枝/著 本書によれば、日本に限らず世界中のメディアにとって、チベット人の問題は扱いが難しいそうだ。強国 […]
2022/11/04
『理不尽な国ニッポン』河出書房新社 ジャン=マリ・ブイス/著 鳥取絹子/翻訳 タイトルを見て、「日本を批判する本だ」と感じるかもしれない。確かに、そういう側面がゼロとは言えない。しかし本書は、 […]
2022/10/14
『世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学』ニューズピックス 近内悠太/著 「資本主義」というのは、ご存知の通り、「交換」を基礎としている。「交換」するために、世の中のあらゆ […]
2022/08/23
「ハイパーハードボイルドグルメリポート」朝日新聞出版 上出遼平/著 たまたまテレビをつけていたら、本書と同名の番組が流れていた。画面の端に表示された番組タイトル中の「グルメ」という単語と、映像 […]
2022/07/14
『アメリカン・プリズン 潜入記者の見た知られざる刑務所ビジネス』東京創元社 シェーン・バウアー/著 満園真木/翻訳 凄まじい、という言葉では足りない。なんだこれはと何度も何度も思わされる、信じ […]
2022/05/31
『数学する身体』新潮社 森田真生/著 本書のタイトルは「数学する身体」である。「数学」と「身体」というのは、かなりかけ離れた存在に思える。もちろん、「数学する身体」というのは、「思考力を持つ知 […]
2022/05/02
『ホンダジェット 開発リーダーが語る30年の全軌跡』新潮社 前間孝則/著 本書は、「ホンダジェット」という小型飛行機の開発を巡る物語だ。そしてそれは、「本田技研工業」、つまり「世界のホンダ」に […]
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