文筆家
大量生産、大量消費の社会からこぼれ落ちるもの・失われつつあること、価値観をテーマに各誌紙に執筆。著書に『東京の台所』『男と女の台所』『もう、ビニール傘は買わない。』(平凡社)、『届かなかった手紙』(角川書店)、『あの人の宝物』(誠文堂新光社)、『昭和式もめない会話帖』(中央公論新社)、『新米母は各駅停車でだんだん本物の母になっていく』(大和書房)など。『東京の台所』(写真・文/朝日新聞デジタル「&w」)連載中。
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2021/05/12
『暮らしの哲学』/毎日新聞社 池田晶子/著 なぜもっと早く読まなかったかと悔やみに悔いた。こんなわかりやすくて、一言一句が胸に染み込むように爽快で、あたたかくてせつない哲学書をほかに知らない。そんなふう […]
2020/04/24
『旅する巨人〜宮本常一と渋沢敬三』文春文庫 佐野眞一/著 敬遠していた作家の出世作に心を掴まれて ノンフィクション作家、佐野眞一氏の23年前の代表作である。本作の大宅壮一ノンフィクション大 […]
2019/06/28
『ずばり東京』光文社 開高健/著 寿屋(現サントリー)宣伝部の社員だった開高健は28歳で芥川賞を受賞。たちまち、「壁にぶつかり、鬱性を手伝って、ひどいスランプに陥ちこんだ」(原文ママ 本書「前 […]
2019/04/05
『あちらにいる鬼』朝日新聞出版 井上荒野/著 作家の父には同業の愛人がいて、父の没後は、愛人と母が心を通い合わせていた。 自分がその“子”の立場としても、誰もこれほど、美しい企み […]
2019/02/04
『アメリカ死にかけ物語』河出書房新社 リン・ディン/著 小澤身和子/編集 ベトナムの寅さん!? まるで疾風のような文章だ。あるいは横殴りの雨、または煮えたぎった鍋の大きくて強い泡 […]
2018/12/20
『吉原幸子詩集』思潮社 吉原幸子/著 そのときどきで、胸に刺さる詩が変わる スラリとした細身で、とびきり美人。東大卒業後女優を経て詩を本格的に書き始める。スペックがいちいち刺激的 […]
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