akane
2018/12/11
akane
2018/12/11
いま、思春期真っ最中、高校生の娘がいます。自分の足で立とうともがき、思い悩む毎日を過ごしています。その葛藤や、自分の周りで起きるさまざまな出来事に対する不満を私にぶつけてきます。私は50歳を過ぎて、まさよさんの本と出会えて、心からうれしく思っているので、ついその本を差し出したくなるのですが、思春期の悩み解決には飛びすぎかなぁとも思います。まさよさんにも娘さんがいらっしゃいますよね。思春期の悩みにどんな姿勢でつき合ってこられたのでしょうか。
Aさんは「文章にするとごくふつうのことのようですが、私は毎日が嵐のなかにいるようで、胃が痛くなる思い」だとおっしゃっています。でもね、ふつうのことなんですよ。思春期はあって当たり前、反抗されて、暴言を吐かれて当たり前だとそう思ってください。子供の反抗期を乗り切るには、自分が10代の頃はどうだったのだろうか?ということを、一つ一つ思い出してあげることだと思います。 自分には反抗期はなかったという人でも、態度に出していないだけで、心の中には反抗心はあったはずです。
それを思い出してみると、よくわかるように思います。
立派な親御さんならいいかもしれませんが、ほとんどは、親は煩わしくて面倒で何にも分かっていない、ただの人物に思えてきます。
親が自分を心配していることすらも気付けずにいる年頃です。
Aさんは、ただ、「思春期って、こんなに面倒くさくて、大変なものなんだな。でも一過性のものだよね」と受け止めてあげるだけでいいのです。
親をうっとうしく思ったり、何でもかんでも反抗したくなったりするのは、正常な成長の過程にあるということ。10代でこの時期を迎えたことは、むしろ喜ぶべきことなのです。これが30代で起きたなら、それこそ悩みもいたしますけれどね。娘さんは順調に育っています。どうぞ喜ばしいことだと受け止めてくださいませ。
Aさんに必要なことは、お嬢さんの言動にいちいち心振り回されないことです。
そしてね、お嬢さんに私の本を渡したところで、人生はまだ十年と少ししか生きてきてないのですから、幼稚園児に、お経の経典を渡すのと一緒でね。きっと理解はできないことと思います。
思春期はあって当たり前。
もがく娘さんに寄り添いながら、
嵐が過ぎるのを待ちましょう。
嵐はやがて過ぎるものです。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.