akane
2018/04/10
akane
2018/04/10
結婚当初は姑を実母のように感じていましたが、いつのころからか、嫌悪感が募ってきました。姑が娘に「お母さんは性格がきつくて、口もきついし、掃除がへたくそ、その3つができれば上等のお母さんなのに」と言ったと聞き、よけいに嫌いになりました。いまでは、同じ空気を吸うのもイヤ、さわられるのも、さわるのもイヤです。
何が腹立たしいって、裏山の草刈りからお墓の手入れ、野良仕事まで、家の仕事をすべて私一人に丸投げされていることです。姑に奴隷扱いされているようで、「いったい私はこの家の何なの?」と情けなくなります。しかも最近、姑は、呼吸器系の病気になったそうで(人へ感染させることはないそうです)、それを友だちに触れ回っています。いかにも自分だけが大変だと言わんばかりの行動に思えて、不愉快です。
私はもう姑を受け入れることはできないのでしょうか。
家の仕事は本当に大変ですね。「草刈り機を振り回して、汗みどろになり、給油を4回もしながら、一人で山の草を刈り、山のなかにある墓の掃除に格闘し……」という文章を読むだけで、すごいなぁ、私には逆立ちしても出来ないことだなぁとあなたを尊敬致します。でもね、あなたはそのこと自体を不満に思っているわけではなくてね。
あなたの怒りの大元には、「自分がA子という一人の人間として扱われていない。家の仕事をこなすのが当たり前の嫁としてしか見られていない」ことにあるのだと思います。噛み砕いて言えば、「こんなに大変な思いをしているのに、感謝の言葉の一つもないってひどいじゃないの」ということになるでしょうか。お姑さんが娘さんに言ったという悪口とも取れる言葉に対しても、「こんなに尽くしているのに、頑張っているのにどうして私を認めてくれないの?」という怒りが先に立ってしまうのです。メールには「他県で離れて暮らす義兄夫婦は年に2回ほど帰省しますが、一度も『手伝うよ』という言葉はなく、夏に5万円渡すだけ」という文面もあるので、誰からも感謝されず、自分の苦労がわかってもらえない、報われていないという気持ちが大きいのだと思います。
「お金ではなくて、草の一本でも抜いてみろ」と言いたくなりますね。
人は誰でも、自分を大切に扱ってほしいという気持ちが根底にありますけれど、あなたの怒りは、過去生から来ているかもしれませんね。
もちろん何か確証できるものはありませんけれど、根底に自分の立場が低いというのがあるように思います。それは誰かに仕えるとか、奴隷のように扱われたといった記憶がすごく残っているのです。だから今生では、お姑さんに偉そうにこき使われるのがイヤなんです。実際、「お姑さんの言いなりにはならない」と思っているわけですから、今生は奴隷のように生きる人生ではないというふうに思ってください。今生、あなたとお姑さんの間には、上下関係なんてものはないのだと、どうぞそう思われて下さい。
そう思ったからと言って何かが変わる訳ではないかも知れませんが、その思うことで、怒りながらでも自分を冷静に見られるようになってくると思います。
そのうえで、あなたには自分で自分を褒めてあげてほしいのです。「私は、ほかの人にはとてもマネできないような、こんなすごいことをしているのよ。すごく偉いじゃないの」と。家庭内の事情は他人に説明してもなかなか理解してもらえませんので、自分で自分を認めてあげましょう。そうして自分で自分を理解してあげたら、怒りが100%消えないにせよ、少しは楽になると思います。
あと、どこかに旅行に行くのもいいですね。旅館に泊って、仲居さんにお世話してもらいましょう。上げ膳据え膳してもらえる機会を持つと、ちょっと気分が上がると思いますよ。
そもそもお姑さんを変えるのは不可能です。お姑さんには人をあごで使ってきた過去生があるから、よけいに威圧的になるのです。あなたがそんなお姑さんを受け入れる必要はありません。上手にスルーしてくださいね。
苦労が報われないときは、自分で自分を褒めてあげましょう。
誰からも感謝されなくてもいい、
自分の大変さを理解してあげられるのは自分だけなのです。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.