akane
2018/09/18
akane
2018/09/18
以前にも息子のことで相談しましたが、今回は弟のことです。何でも詐欺に遭い、賃金を踏み倒されたとかで、母にお金をせびりにきたらしいのです。母が「お金はないからやれない」と断ると、逆上してわめき散らしたそうです。弟は48歳で、子どもも孫もいる大人なのにと思うと、情けなくて泣きたくなります。どうして私の人生は、こんなにもゴタゴタ続きなのか。どうすれば解放されるのか。まさよさん、どうかお導きください。
家族のことは、とても心労が絶えないですね。
きっと弟さんは、今回が初めてではないですね?
もともとが行き当たりばったり、一攫千金、博打的な考え方を持っている人なのでね。今に始まったことではきっとないはずです。今までにも何回もお金の無心があったのでしょうから、困りましたね。
“弟がきちんとしていないと、年老いた母が困る” 。
母が困ると自分もどうしてよいか困るというのが、あなたの心の流れなのでしょうね。
でもきっと弟さんの性格には、今までにも何度もハラハラさせられてきたのでしょうから、神様や仏様にお力をお借りして、天に頼んだら、あとは傍観しているしかないように思います。
こういう話はね、どこにでもありますね。
あなただけでは、ないです。とはいっても自分の身の上に起きていることなのでね、お辛いですね。
どうにもこうにも、どうすることも出来ないのなら、直らないのならもうそれは、悩みとしないことです。
確かに困ったことではありますが、だからと言って悩んだとしてもあなたの心が参ってしまうだけで、ひとつもよいことがありません。あなたがね、弟さんにお金を工面してあげることが、いちばんの解決になるのかもしれません。だけど、そんなことは出来ないですよね?
だってこれが最後じゃないと、あなたもわかってもいますものね? それは出来ないのですから、あなたは、せめてお母さんの愚痴を聞いてあげることしか出来ないのです。
「お母さんそれは大変だったね」と話を聞いてあげてください。身内の愚痴は身内に言うしか出来ないものです。
あなたが本当は、いちばん何に困っているのか? 何に怯えているのか? あなた自身がわかっていますか?
“弟は、次もまたあるのではないか?”
“次はもっと大きな金額で貸してくれと来るのではないか?”
“もっと取り返しつかないことが起きたらどうしよう?”
ではないですか?
まずは、あなたが本当は何に怯えているのか、何を不安に思っているのか、あなたの心をしっかりと見据えてくださいね。
その上で、もうこんなことは起きないとあなたが心を強く持ってください。
悩むことで解決できるのならば、どうぞ沢山沢山悩まれてください。けれどどんなに悩んだとしても、きっと苦しいだけで何も変わらないでしょう。
いいですか、解決できないことを抱え込んで、悩むことはないのですよ。今のあなたに大切なことは、自分のことでも家族のことでも、ひとつひとつの出来事に、いちいち取り乱したり落ち込んだりしないことです。
どうすることも出来ないのなら、せめてそれをご自分がどんと受け止められるくらいの人になってください。そうするとね、「なんだ、大したことじゃないじゃない」、それがどうしたと思えてくるから、不思議です。あなたがそう思えたなら、もう大丈夫です。
あなたの身の上に何が起きたとしても、今までとは、全く違うことになっていることでしょう。
誰にでも、多かれ少なかれ、お身内の悩みはあるものです。
人は自分のことだけで精一杯なものです。
それなのに、家族や身内のことまで、すべてを自分で抱え込もうなんて思わないで下さいね。
どんなにあなたが悩んで、悩んで、悩んでも答えが出ない問題なら、それは自分が悩むべき問題ではない、ということなのです。
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