akane
2018/08/28
akane
2018/08/28
8年ほど前に離婚しました。シングルマザーとなり、中学生の女の子と小学生の男の子、2人の子どもを育てています。仕事をし、世間に求められる親としての役割も果たし、周りの人たちは「強いお母さん」だと思っているかもしれません。私自身、経済的には苦しいながらも、ちゃんと生活できていることは幸せだと思っています。
しかし、それでも苦しいのです。望んだ離婚ではなかったせいでしょうか。彼の心が私になく、ほかに好きな女性がいることもわかって、自分にできる最後のことだと思い、離婚を決意しました。でも、そのときから世界が一変しました。いまどきシングルマザーなど珍しくもなく、私よりもっとつらい思いをしている方がおられることはよくわかっています。でも苦しい。まるで “生き地獄” のような毎日です。
この苦しみから抜け出したい、何とか前を向いて生きていきたいと努めてきましたが、うまくいきません。何かにすがろうと思う余り、霊感商法まがいのものや何かに、いろいろひっかかったりもしてしまいました。最近は毎朝3時、4時に目が覚め、起きた瞬間に胸の真ん中から苦しみがフワッと広がっていくような感覚に襲われます。何より、この苦しみを昇華させたい思いでいっぱいです。
私はどうしたらいいのでしょうか?
苦しいですね。
ご主人の幸せを思い離婚したことは、あなたの精一杯の優しさでしたね。だけど精一杯のあなたの強がりでもあり、そして仕返しでもありました。
「立派だったね」って言ってあげたいけれど、「バカ」って言って目の前にあなたがいたら、抱きしめてあげたいです。
あなたは物分りのよい女房を演じてしまったのだから、もう仕方がないのかも知れませんけれど、本当のあなたの心をあなたが無視し続けてはいけませんね。本当は望んだ離婚ではなかったのですから、そのことが根底にあるのでしょうね。
だから、何かつらいことや不安があると、必ずそこに戻ってしまい、苦しくなりますね。
「どうして私、こんなに苦しいの?」
「どうして、私や子どもたちを選んでくれなかったの?」
「どうして、ほかの人(女性)を好きになったの?」
「私、この先どうしたらいいの?」
言えなかった悔しさは、沢山ありましたね。気付かれたくなかった、嫉妬もたくさんありましたね。それはね、あなたがあなた自身を守るための最後のプライドでしたから、とても苦しかったですね。
旦那さんが「俺が悪かった、許してくれ」と言ってくれることをあなたはどこかで期待しているのかも知れませんが、きっとそれはもう遅いことですね。もう一度、旦那さんと一緒に暮らすことは、Mさんあなたがもう無理なのです。
あなたの子どもさんは、とても賢くて親思いのお子さんですね。
元の旦那さんへの仕返しは、いつか立派に子どもを大人にした時だと思います。優しい良い子に育てあげた、それが本当の意味での仕返しです。
その頃にはね、今のその「理由がわからない苦しみ」は消えていることでしょう。その頃のあなたはとても自由で幸せです。何かにすがらなくても、何かに頼らなくてもいいんです。
今あなたは、元旦那さんに、まだ執着をしています。執着がいけない訳ではなくてね、人間だから誰だって執着はいたします。
だけどね、あなたがきちんと執着の理由と、自分が執着をしていることを認めてあげることが大切ですね。不安が出てきたら、「あー私、元旦那に執着している、元旦那を恨んでいる」と、そう思って下さいね。
その時、そこに気付くだけでも、苦しみは変わってきます。
そして、いつか子どもが独立したら、あなたにも寄り添っていられる人が出てくることを待ちましょうね。
「得体の知れない不安」など、本当はないのです。
自分の心に問いかければ、必ず不安の実体が見えてきます。
不安から解放されるための答えは、その先にあるのです。
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