akane
2018/08/21
akane
2018/08/21
私の人生は21歳でお見合い結婚をさせられてから激変しました。主人が自己中心的で傲慢、女性蔑視の人で、DVに苦しめられたのです。母に相談したくても、子どものころから母には夜叉のように大きな目で睨まれてばかり。その記憶がよみがえり、怖くて甘えることもかないませんでした。何度家を飛び出して海に向かったことか。そのたびに二人の子どものことを思い、踏みとどまったのですが。
加えてストレスのせいで、33歳で腎臓病を患い、48歳で透析回避のためのステロイド治療、58歳で大動脈解離と、大病が続きました。死の危機は脱したものの、その後もガンにかかり、手術と放射線治療を受けました。もう身も心もボロボロです。死んでしまいたいのに、まだ死ねません。ただ私は、この世に邪悪な怨みの想念を残して死にたくないのです。まさよさんのご著書に「御霊の拾い上げ」のことが書いてあって、それがどんなものなのかを知りたく思いました。どうすれば「御霊の拾い上げ」により救われるのか、教えていただけますでしょうか。
よく頑張って生きてきましたね。本当に言葉が見つからないくらい、偉かったですね。生きて下さって、ありがとうございました。
こんなに辛くて苦しい人生なら、この世の何もかもを、神様を恨みたくなります。きっとSさんは恨んで恨んで恨みきってしまったのでしょうね。恨みきれてよかったですね。
生きることはきれいごとではないのでね。本当にこの身を切られるくらい辛いことが多すぎますね。
神様はあなたがどんなに世間を恨んでも、親や他人を恨んでも、それさえも愛おしく思って下さいます。そしてそんな苦しみを、どうやってあなたが乗り越えてきたのか、生きてきたのか、その過程を知りたいのです。その苦しみを労わりたいのです。
けれど、苦しみはもうお終いですね、そんな苦しみは卒業ですね。
お尋ねの「御霊の拾い上げ」とか「一人成仏」は、私が光という見えない存在に教えていただいたことです。
あなたは、あなたを愛してくれなかったお母さんに、あなたを大事にしてくれなったご主人に、仕返しをしたいわけではないのです。「御霊の拾い上げ」とは、そのときに、こんなにも傷ついていた、あなたの心をあなたの魂を、あなた自身が拾ってあげることなのです。「どうして大切にしてくれないの?」「どうして愛してくれないの?」「何故わたしが憎いの? 何故睨むの? お願いだからやめて」「私を大切にして下さい、私を愛して下さい、私を守って下さい」。誰に聞かせなくてもいいのです。お母さんや旦那さんに言わなくてもいいのです。あなた一人のときに、お母さんや旦那さんに向かっているイメージで口にして下さったらそれでいいのです。
一人のときは、自分の本当の気持ちを上手く言えます。
一人のときは、普段言えない言葉でさえ言えます。
あなたの根底には、愛されなくて悲しかった、大切にしてもらえなくて、苦しかった思いがありますね。
けれどあなたの本当の気持ちを、あなたが口に出していないことは、あなた自身もあなたを大切に扱っていないのだということに、どうぞ気が付いて下さいませ。
誰に聞かせるわけではなく、あなたの本当の気持ちをあなたが口することで、あなた自身の耳に魂に聞かせることで、あなたは、あなたをとても大切に、そして愛しているのです。
そうするとね、自分を大切にしてくださると、不思議と周りが変わってきます。
一人成仏とは、あなたが思っているものではなくてね。「この世に恨みつらみ邪悪な想念を残さないため」にしているわけではなくて、生きながら自分の御魂をラクにしてあげる方法なのです。
あなたの心魂を軽くしてあげられるのは、他の誰でもなくてあなた自身だということ、どうか人生を幸せに生きて下さいね。
苦労や悲しみはあったとしても、人は幸せに生きることがね、出来るのです。
過去の苦しみがよみがえるのは、ずっと長いことあなた自身を我慢させてきたから、言いたいことを言えないできたから。
その置いてけぼりにしてきた、しらんぷりしてきたあなたの言葉をいま言葉にしてあげましょう。昔のことだからこそ、いま言葉にする必要があるのです。
生きるということは、傷ついた自分の思いを昇華させてあげながら生きることだと、わたしはそう思います。
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