akane
2018/08/14
akane
2018/08/14
氏神様で産土神でもある神社にお参りするのが年に1、2度です。
以前はもっと頻繁だったのですが…。最近、苦しい時期が続いており、行けないことが気になっています。もっと頻繁にお参りするほうがいいでしょうか?
私は生まれた家と現在住んでいる家が近く、氏神樣も産土神も同じ神社です。幼いころはよくお参りをしたり、境内で遊んだりして、子ども心にもよい気を感じてもいました。大人になってからも、心を落ち着かせたいときなどに、時折お参りさせていただいていたのですが、しだいに足が遠のき、いまは年に1、2度くらいです。というのも、その神社は、以前は立派な社殿が建っていたのに、いまは屋根と柱だけの簡易な拝殿のみ。宮司様もいらっしゃらないせいか、お参りしたときに何となく違和感のようなものを覚えたからです。それでも私にとって大事な神様であることに変わりはなく、最近は精神的に苦しい時期が長く続いていることもあって、お参りできていないことがとても気になっています。やはり氏神樣や産土の神様には、頻繁にお参りしたほうがいいのでしょうか?
社殿が立派だから神様がいるわけではありませんね。きっとあなたは、その神社さんを、神様をとても大事に愛しく思っているのでしょう。
神様を思うことは、参拝する回数ではありません。
産土だから、氏神だからお参りに行かなくちゃいけないという
義務感でもなくて、どれほど自分の中で大切に思っているかですね。
まずは、そこを間違わないで下さいね。
氏神様でも、産神様でも何だか足が向かないというのなら、それでいいじゃないですか。
だけどそのことであなたは一体、何を恐れているのですか? 小さい頃から知っている氏神様をぞんざいにする後ろめたさですか? 産土神様に滅多に参拝に行かないことで、罰があたる怖さですか?
そう思っているのでしたら、神様にとても失礼なことですね。
神様は決して無理強いはいたしません。気が進まないままお参り
されるほうが、神様は悲しみます。立派な社殿がなくなったことや
宮司さんもいらっしゃらないことは、神様もご理解しております。
よくも悪くも時代なのだと思います。だから人々を地元の人を恨んでいるわけでも、悲しんでいるわけでもなくて、柱と屋根だけに
なったとしても、神様の思いは変わらずにご顕在です。
あなたが「お参りできなくて気になっている」こと、それもあなたが神様を思われる愛情ですね。神様は人の愛情が大好きです。
その思いは、きちんと伝わっておりますのでね。
どうぞ気が向いたときにお参りされる、それでよいでしょう。
氏神様は神社庁が地域ごとに決めているものです。
頭でっかちに考える必要はなくて、大事にしたいことは、神社の大小ではなく、自分が行きたいなと思うかどうか。
そうすると手を合わせ、話しかけるうちに、お言葉が返ってくるようになります。
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