akane
2018/11/20
akane
2018/11/20
家族のことが大好きです。兄と私は両親の愛情を受け、幸せな毎日を送っていました。ところが兄が家業を継いだころから、家族に対する横暴なふるまいが目立ち始め、関係が冷え込んでいきました。
そんななか、私も不眠症や精神の変調に苦しむようになり、両親にずいぶん心配をかけました。
さらに「自分の子ども第一主義」を家族に押しつける兄との関係もますます悪化。私が家族の賛成しない人と結婚したことで、現在では、実家に帰ることもできないくらい、関係がこじれてしまっています。私は、ただただ実家の家族に以前のような笑顔が戻ることを願っています。それが私の幸せだからです。
長文の相談メールには、たとえば「父と兄の考え方が違い、双方が意地を張り合ってうまくいかない」「兄の子どもの小学校入学を機に兄家族と実家で同居することになったが、子どもによくないという理由で家族の言動を制限する」「私が拾った犬を兄家族が飼うことになったが、その犬の世話をめぐって兄と対立している」「私の結婚相手に兄は猛反対。『妹はおかしくなった』とさえ思っていて、私が実家に帰るのをイヤがる」など、細かな事情が書かれていました。どれもMさんの悩みを深める要因になっているようですが、要するに、Mさんは暴君のお兄さんに参ってしまっていてね。それにつけ、仲のよかったころを思い起こすのでしょうね。
でもね、いかに仲のいい家族も、それぞれに大人になり、自分たちの家庭を持つと、意見が合わなくてケンカになるのは当たり前なんですよ。子どものころと違ってね、それぞれの考え方は食い違ってくるものです。それがイヤならば、いっしょに住まなければいいのです。でもお兄さんにしたって、実家で同居しているということは、両親を心配してのこと。親といえども毎日顔を突き合わせているのですから、そうそう優しくばかりはしてはいられないものです。
Mさんはもう実家を出られた身ですから、あなたに出来ることはご両親の愚痴をただ聞いて差し上げることだと思います。
それがあなたに出来る親孝行です。
結婚相手のことだって、Mさんが好きで結婚しようと思ったのですから、それでいいではありませんか。私がMさんに言いたいのは、実家の家族よりも、自分自身が笑顔を取り戻すことを大事にしていただきたい、ということです。
Mさんが日々笑顔で暮らす幸せを手に入れたなら、両親もお兄さんもうれしいはずですよ。誰よりもまずMさん自身が笑顔に、幸せになってください。それが実家の家族をも幸せにするいちばんの近道です。
いっしょに暮らす家族は揉めて当たり前。
家族に笑顔がないと思うなら、まず自分が笑顔になれるよう努めましょう。
そうすればやがて家族のなかに、“笑顔の輪”が広がっていきます。
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