akane
2018/06/12
akane
2018/06/12
“逆縁の家系”なのか、うちは祖母が娘を3歳で亡くしていて、嫁ぎ先の義母も5歳の娘を亡くしています。どちらも事故です。そして私……息子が23歳の若さで交通事故で亡くなりました。この連鎖が娘にもおよぶのではないかと心配でしょうがありません。
お金の運もなく、祖母、母、私とお金の苦労の絶えない人生を送っています。それもこれも「すべて私の行いが悪いせいでは? 神さまが罰をお与えになったの?」と、ついつい自分を責めてしまいます。こんな人生を何とか断ち切ることはできないものかと思って、相談させていただくことにしました。
大切な息子さんを失ったこと、どんなにかお辛いことでしょう。
そして今までどれ程ご自分を責めてきたのでしょうか?
それを思うと胸が切なくなります。
息子さんが事故に遭われてお亡くなりになったことは、あなたのせいではありませんよ。こうして自分のせいではないかとご自分を責めている人に、神様が罰を与える訳はないのです。
そしてね“逆縁の家系”なんてね、ないんです。あなたのお嬢さんにも及ぶのではないかと、心配しなくても大丈夫です。
息子さんの死は、残されたあなたにとっては突然の出来事だったでしょう。でもね、亡くなる方はみなさん、自分の寿命はここまでで、どんなふうに死んでいくかもわかっていて、納得して旅立たれ
ているのです。それが、無意識のうちに身の回りを片付けたり、遺言めいた言葉を口にしたりしていたりします。それは魂レベルでは、自分の死の瞬間をすでに見ているからなのです。
息子さんはいま、お母さんのことをとても心配していらっしゃいますよ。ご相談のメールには「警察沙汰を起こしたこともあり、息子には泣かされました」とありましたが、誰よりも優しいお母さん思いの息子さんでしたね。それは息子さんがお母さんに対して懺悔してもしきれない出来事のひとつなのでしょうね。「親孝行できずに、何もしてあげられないまま、死んでごめんね」と伝えています。
それを聞いたあなたは「そんなことなんていいの、親孝行なんて」って思うことでしょう。お母さんも、息子さんもどうぞお互いの懺悔を聞いたらもう自分を責めないことです。
そしてお金の苦労が絶えないのは、また別の問題ですね。
多くの場合、働かない男性と結婚したり、入ってくるお金を全部使ってしまったり、何かしら「自分でつくってしまった原因」があるものです。昔の人はみんなお金で苦労していますね。今だってお金で苦労している人は沢山いらっしゃいます。
「お金の運がない」のではないんです。
お金がない時期が、人の人生にはあるのです。
あなたも今までずっとお金で苦労してきた訳ではなくて、今だって本当は悩むくらいお金がない訳ではないはずです。
だって普通に生活していられるじゃありませんか。
これから宝くじが当たって、億万長者になることはないかもしれませんが、あなたは五十数年生きてきたのですから、これからも人生を噛みしめながら生きていけるはずです。人生は悲しいことも苦しいことも起こります。けれど悲しみ苦しみばかりではありません。これからの人生は、どうぞ悩むより、幸せと思って生きて下さいね
人間はみんな、魂レベルでは、自分がいつ、どんなふうに死ぬかを知っています。
そのときが来たら、亡くなる。それだけです。
決して「誰かのせい」ではありませんから、
自分を責めず、静かな気持ちで、
大切な人の死を受け入れましょう。
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