第4回 「ベッドルームは、生まれ変わる場所」
小澤あき「暮らし ととのう ひとさじの魔法」

ryomiyagi

2020/10/13

小澤あきさんは、3人の小さな子どものママ。 チャリティ活動を企画・実行する
一般社団法人MOTHER代表の顔も持ち、とても多忙な毎日です。
引っ越しが多く、高価な家具やオーダー収納にはこだわっていないのに、
その住まいは美しさと安らぎでいっぱい。その秘密をひもといていきます。
「暮らしがととのう魔法は、ほんのひとさじの余白。誰にでもかけられる魔法です」

 

こんにちは。

 

前回は、冷蔵庫の中というプライベート空間について
つらつらと書き連ねましたが、
いかがでしたでしょうか。

 

プライベートな空間=自分がよく目にする空間。
ゆえに、自分の心と暮らしに直結していて、
変化を感じやすく気持ちに対して即効性があります。

 

例えばベッドルームもそう。
触り心地や、触れたときの音、におい、目に入るもの…

 

五感が求めるお気に入りのアイテムで揃えておくと、
眠りの質はもちろん、「目覚めの質」と「翌日の質」が格段によくなります。

 

寝ている時間も、大切な人生の一部。

 

しかも1日6時間睡眠をとるならば、1日の4分の1は寝ているわけで、
決して短い時間とは思えません。

 

1日の終わりと、始まりを迎えるその空間。

 

ぐらついた心情、ざわついた心、
めげそうな身体、ゆらぐ身体、

 

その日の歪みはその日のうちに整えたいもの。
五感を落ち着かせ、
身・息・心の調和をはかりやすい空間に設えるのです。

 

今回はまず、視覚的なところから。

 

 

まず私が気をつけているのは「色」。
目にやさしい色にすることです。

 

つまりは交感神経を刺激しない色。
赤などの暖色には興奮するなどの交感神経を刺激する作用があると言われており、
その反対に青などの寒色には副交感神経が刺激されると言われています。

 

白を基調としてグレーや淡いブルー・パープルなどを
季節に応じて適宜取り入れて、強い色を控えるようにした寝室には
回復させる力があると感じます。

 

 

世界地図。

これには3通りの意味があります。

 

1つは、インテリアとして。
2つ目に、モチベーションアップ。
ここに地図をおくことで、自然と、まだ見ぬ国や都市に思いを馳せるようになり、
それが日常への活力になります。
3つ目の意味はというと、テレビ隠し。
実はここにはテレビが置いてあり、普段使うこともほぼないのですが、
かと言って収納することもできない。

 

それなりの大きさと漆黒の角張ったスタイルは、
部屋に緊張感をもたらすので、隠しています。

 

寝室にテレビがあるなら、黒が視界に入らなくなるだけで、
安らぎ度合いは格段に上がるのでおすすめ。

 

 

ベッドリネン。
枕を複数個組み合わせたり、ブランケットやベッドスカートなど、
お好みのアイテムでリネンを揃えることで、見た目から楽しむ。

 

眠りにつく前から、
「ここで休めば心も身体も整いそう」
と思えるようなベッドにしておくことで

 

一種のプラセボ効果により、実際のその効果も高まるものです。
合わせてナイトウェアの色や肌触りなどもお気に入りのものにしておけば、
1日の4分の1の質が上がり、残りの時間のパフォーマンス向上も期待できますね!

 

最後に、禅寺として名高い永平寺の公式HPの言葉を引用させてください。

 

<禅とは……>
禅とは物事の真実の姿、あり方を見極めて、
これに正しく対応していく心のはたらきを調えることを指します。
心を集中させることで身・息・心の調和をはかります。
引用:大本山 永平寺 公式HPより

 

【本日のひとさじ】
ベッドルームには、ひとさじの「禅」を

小澤あき「暮らし ととのう ひとさじの魔法」

小澤あき

2008年に結婚。2010年に長男、2012年に双子の長女、次女が誕生。2016年にママ100人プロジェクトを始動し、 同年12月、一般社団法人MOTHERを設立、現在に至る。 2020年春にはスタイリスト福田栄華とMOTHERの共著で 『私たちは、白シャツ×デニムで』を発表。 Instagram: @akiozawa
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