akane
2018/04/13
akane
2018/04/13
「究極の100枚」をこれからご紹介しよう。日本においては「洋楽」と総称されることが多い、米英のロック音楽、そのアルバムのベスト・オブ・ベストだ。これまでに世にあった、日本語世界の「洋楽ロック名盤リスト」はすべて忘れていい。ここにあるセレクションと序列こそが、今後のスタンダードとなるからだ。
あなたがほんのすこしでもロックに興味があるならば、最初に聴いてみるべき1枚は、間違いなくこの「100枚」のなかにある。逆にあなたがロック通を自認していて、なおかつこの「100枚」のうちに1枚でも聞き漏らしがあったなら――正直言って、それはちょっと「まずい」かもしれない。だから、そんなかたのアンチョコ、あるいは虎の巻としても、このリストは効果的に機能するだろう。
さてところで、僕がこの「100枚」を究極と呼ぶ理由は、こうだ。この名盤リストのセレクションおよび順位は、考えうるかぎり科学的かつ合理的に決定された。ゆえに「究極」だと考える。
では具体的にどうやって作成したのか?というと、アメリカ、そしてイギリスにおける「最強の名盤リスト」を素材として、それらの順位から数学的に序列を導き出すことを僕は考えついた。そして、それを実行した。
ちなみに、このような計算にもとづいたリストが公表されることは、僕が知るかぎり、国際的に見ても前例はないはずだ。すなわち僕は、世界で初めて「この方法論で」名盤リストを編んでしまった、のかもしれない。その成果を、まさにいま、あなたは目撃しようとしている。
このリストの成り立ちについて説明しよう。米英のロック音楽について考察するとき、貴重な情報や傾聴すべき見解を最も豊富に蓄積しているのが、「米英本国の聴き巧者たち」だということは論をまたない。そんな人たちが選んだリストがある。つまり、かの地の批評家や愛好家、または音楽の現業に就く人々のなかでも一流中の一流が、まさに喧々囂々、丁々発止とやり合いながらまとめた「米英ロック名盤のリスト」というものが、アメリカにも、イギリスにも複数存在する。
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