akane
2019/08/07
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2019/08/07
みなさん、こんにちは。季節も夏めいてきましたが、元気にお過ごしでしょうか。本日はヨーグルトをはじめとする、乳酸菌についてのお話をしようと思います。
以前は「間食の処方箋」をお出ししましたが、小腹を満たすためにコンビニでヨーグルトを買って間食をする方もいらっしゃるかと思います。まずは、みなさんが気になるヨーグルト選びの基準をお話ししましょう。
結論からいうと、間食でも無糖タイプのヨーグルトを食べるのに越したことはありません。でも、どうしても甘いものを体が求めているときは、「ブドウ糖」や「果糖」が入っているものよりも、固形である「砂糖」と表記のあるヨーグルトを選ぶほうがよいでしょう。間食時にはやみくもに血糖値をあげないことをおすすめします。
なかには、ブルーベリーなど果物入りで味がついているタイプのヨーグルトもありますね。これらも一見ヘルシーそうに見えますが、味のついたヨーグルトに変わりはなく、血糖値を上げることにつながるので注意が必要です。「無糖タイプのヨーグルトはちょっと……」という方は、無糖タイプのヨーグルトにシリアルやドライフルーツなどを入れていただくのがいいと思いますよ。
カスピ海やギリシャ、植物性乳酸菌タイプや大豆から作られたヨーグルト…。現在ではさまざまな種類のヨーグルトが出回っていますね。よく、「どのタイプのヨーグルトを食べればよいですか」と聞かれることがあるのですが、その答えは、“あなたの腸のみぞ知る”です。
体とヨーグルト、つまりはあなたの腸と乳酸菌の間には相性があります。「このヨーグルトが流行っているから食べる」のではなく、じつは自分の腸にどの菌が住みやすいかを見極めてあげることのほうが大切なのです。
例えば、2~3週間同じ種類のヨーグルトを食べてみて、お通じはよくなったのか、肌の調子はよくなったかなどをチェックしてみる。もちろん、好きな味だったり、食べやすいものだったりも大切なのですが、まずは2~3週間ほど同じものを食べ続けて、体の調子をみてあげましょう。きっとあなたの“腸の相棒”となるヨーグルトが見つかるはずです。
ここで少し乳酸菌のお話をしましょう。じつは、乳酸菌は2種類あります。牛乳など動物性のものを発酵させているのが動物性乳酸菌、漬物や大豆など植物を発酵させているのが植物性乳酸菌です。ヨーグルトは前者に当たりますね。
ある研究によると、日本人の腸には植物性乳酸菌のほうが合うという結果が報告されています。この理由として、古くから漬物などの植物性の発酵食品を食べてきたと歴史が長いこと、欧米人よりも日本人は腸が長いため細部まで行き届く植物性乳酸菌のほうが消化に適しているなどが挙げられています。植物性乳酸菌が含まれている食材は、納豆やお味噌、漬物など。昔から日本人に馴染みのある食べ物ばかりです。
前述したヨーグルトから腸に合う乳酸菌を摂取する方法ももちろん試していただきたいのですが、納豆やお味噌汁などから植物性乳酸菌を体に採り入れてあげることも重要といえます。そうなると、以前連載でご紹介した“たっぷり野菜のお味噌汁を朝食に摂る方法” は、血糖値を上げずに植物性乳酸菌をしっかり摂れる理想的な朝ごはんといえますね。
今回の「乳酸菌の処方箋」も参考にしながら、あなたのライフスタイルに無理のない範囲で上手に採り入れていただければ嬉しいです。
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