• 死に至る病

    あなたを蝕む愛着障害の脅威

    岡田尊司(おかだたかし)

死に至る病とは絶望のことである、と、かつて哲学者キルケゴールは書いた。

 

絶望とは、神を信じられないことを意味した。

 

だが今日、死に至る病の正体は、「親の愛さえも信じられない」こと、 つまり「愛着障害」に他ならない――。

 

豊かになったはずの社会で、生きづらさを抱える人が増え続けるのはなぜか。

 

心も身体も苦しく、死んでしまいたいと思う人が増え続けている理由は。

 

現代に突如現れた、治療困難な数々の障害の背景にある、共通の原因とは。

 

「愛されず、愛せなくなった」社会、「世話をしなくなった」社会で、 生きる意味を見出す術はあるのか。

 

ベストセラー『愛着障害』の著者が、渾身の思いを込めて、 今、我々が直面する「生存を支える仕組みそのものの危機」を訴える。

目次

  • はじめに 死に至る病とは、愛着障害のことである
  • 第1章 現代人は、なぜ幸福になれないのか
  • 第2章 「現代の奇病」と、生きづらさの根本原因
  • 第3章 生命をつなぐ仕組み、愛着
  • 第4章 オキシトシン系の異常と、愛着関連障害
  • 第5章 愛着障害の深刻化と、その背景
  • 第6章 「大人の発達障害」にひそむ愛着障害
  • 第7章 「死に至る病」からの回復
  • 著者紹介

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