akane
2018/05/22
「失われた世代」の絶望と希望
akane
2018/05/22
現在のアラフォーは「受難の世代」――。過酷な受験競争を強いられたこの世代は、社会に出る頃にはバブルが崩壊し、就職氷河期にぶつかる。そのため、彼ら・彼女らの多くがフリーターや派遣という非正規人生となった。その後も、ワーキングプア、リーマンショック、派遣切りといった言葉に象徴される茨の道を歩み、「失われた20年」とともに生きてきた。特に現在、アラフォー女性の約半数は非正規。お金の問題にとどまらず、結婚、出産、病気、老い、介護、孤独といった問題にも直面している。自ら「非正規・単身・アラフォー女性」である著者が、同世代の女性にインタビュー。数多くの不安を抱えて生きる現代アラフォー女性たちの「証言」から何が見えてくるのか。巻末にライター・栗田隆子氏との対談を収録。
1975年北海道生まれ。作家・活動家。バンギャル、フリーターなどを経て2000年、自伝的エッセイ『生き地獄天国』(太田出版/ちくま文庫)でデビュー。以来、いじめやリストカットなど、自身も経験した「生きづらさ」についての著作を発表する一方、2006年からは、格差・貧困問題に取り組み、取材・執筆・運動中。著書に『女子と貧困』(かもがわ出版)、『一億総貧困時代』(集英社インターナショナル)、『「女子」という呪い』(集英社クリエイティブ)など多数。
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