akane
2018/04/25
切り離される非大卒若者たち
akane
2018/04/25
団塊世代の退出後、見えてくるのは、新たな「分断社会」の姿だった――。
『学歴分断社会』『現代日本の「社会の心」』などの著書で注目の計量社会学者が、最新の社会調査データを手がかりに描き出す、近未来の日本の姿とは。
本書では、団塊退出後の日本社会の主力メンバーを2世代に分け(「宮台世代:1955〜74生年」と「古市世代:1975〜94生年」)、さらに「男女のジェンダー」「学歴」の区分を加えることで現役世代を8分割し、各層の置かれた状況や意識の分断の実態を鋭く読み解いていく。
なかでも現代日本の特徴である大卒層と非大卒層の分断の深刻さに注目。同世代の5割を占め、日本社会の底堅さを支える非大卒若者(レッグス)を社会の宝と捉え、配慮と共生を図ることの重要性を訴える。
1966年島根県生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。専門は計量社会学、特に計量社会意識論、学歴社会論。SSPプロジェクト(総格差社会日本を読み解く調査科学)代表。主な著書に『現代日本の「社会の心」』(有斐閣)、『学歴分断社会』(ちくま新書)、『学歴と格差・不平等』(東京大学出版会)、『学歴社会のローカル・トラック』(世界思想社)、『階層・教育と社会意識の形成』(ミネルヴァ書房)、共著に『学歴・競争・人生』(日本図書センター)などがある。
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