akane
2018/01/31
悪夢は中東から始まる
akane
2018/01/31
アメリカの歴代大統領の大きな課題の一つに、対中東戦略が挙げられる。アメリカの同盟国であるイスラエルの安全をどう守っていくのか、石油をはじめとするエネルギーをどう確保していくのか、そして近年に入って過激化するテロ集団にどう立ち向かっていくのか――。トランプもまた、こうした課題に取り組まなければならない。しかし、新政権から声高に聞こえてくるのは、「イスラム・フォビア(反・嫌イスラム)」的な発言だ。
イスラム世界に対する偏見やヘイトが、いかに世界を危うい方向に導く可能性があるかに着目すると同時に、これまで人類が時間をかけて築き上げてきた平和・民主主義・人権といった普遍的価値の再考を促す一冊。
1955年山梨県生まれ。一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、UCLA大学院修士課程(歴史学)修了。専門はイスラム地域研究、歴史学。著書に『オリエント世界はなぜ崩壊したか――異形化する「イスラム」と忘れられた「共存」の叡智』(新潮選書)、『イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか』(新潮新書)、『石油・武器・麻薬――中東紛争の正体』(講談社現代新書)、『イスラムは本当に危ない世界なのか』(潮出版社)などがある。
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