akane
2019/06/21
天皇、広告、ITをめぐる私社会学
akane
2019/06/21
「平成」は、昭和ではない時代でした。 昭和とは、何かが違うのに、その何かがわかりませんでした。
わからないまま30年間が過ぎました。この本は、そうした「平成」について、こと ばを素材として振り返り、次の時代へのヒントを探ることをめざしています。「平成」はなんだったのかを、肯定したり、逆に、否定したりするのではありません。
どんなことばが交わされていたのかを見て、そのうえ で、では、この昭和ではない時代から何を引き継げるのか、それを考えます。(「はじめに」より)
天皇陛下のおことば、IT と広告をめぐる言説、野球とサッカーが辿った道……。
茫洋として語り得ない「平成」の形を同時代に語られた「ことば」をもとに探っていく、「令和」の時代に捧げる極私的平成論。
社会学者。東洋大学グローバル・イノベーション学研究センター研究助手。 一九八〇年東京都生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(社会情報学)。専門は歴史社会学。二〇〇四年京都大学総合人間学部卒業後、関西テレビ放送入社。報道記者として勤務。二〇一〇年ドワンゴに転職ののち、二〇一一年に東京大学大学院修士課程に進み、国際交流基金、東京大学等での勤務を経て、現職。著書に『「平成」論』(青弓社、二〇一四年)、『「元号」と戦後日本』(青土社、二〇一七年)。共著に『映像文化の社会学』(有斐閣、二〇一六年)、『作田啓一vs.見田宗介』(弘文堂、二〇一六年)、『二十一世紀の若者論』(世界思想社、二〇一七年)など。
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.