BW_machida
2020/10/27
BW_machida
2020/10/27
「分かったフリ」から「分かった」に転ずるための1冊
新型コロナウイルスへの対応も長期戦が予想されるなか、緊急対応的な言説ではなく、じっくりと腰を落ち着けた考察・説明・検証が必要となっている。
神戸大学医学部感染症内科教授である著者が、各国の流行状況の違いについて、流行の波について、感染対策について、検査について、マスクについて、治療について、緊急事態宣言の考え方について、諸活動と感染について、などなどの項目を、数字の意味や読み解き方、状況判断やコミュニケーション、専門家のあるべき姿、政府対応の問題点などの視点を絡めじっくりと丁寧に考察する。巻末対談では「8割おじさん」こと西浦博教授(京都大学)に丁寧に話を聞く。
(いわたけんたろう)1971年島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。神戸大学都市安全研究センター感染症リスク・コミュニケーション研究分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。著書に『「感染症パニック」を防げ!』『予防接種は「効く」のか?』『ぼくが見つけたいじめを克服する方法』『1秒もムダに生きない』『99・9%が誤用の抗生物質』『サルバルサン戦記』『ワクチンは怖くない』(以上、光文社新書)、『新型コロナウイルスの真実』(ベスト新書)、『絵でわかる感染症 with もやしもん』(講談社)など多数。
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