BW_machida
2021/05/07
ドリフから霜降り明星まで
BW_machida
2021/05/07
第一世代以降、芸人が「売れる」とは「テレビにたくさん出る」ということを意味するようになった。戦後の芸人の歴史を振り返るうえでは、彼らがテレビとどうかかわってきたか、ということを考えざるを得ない。
第一世代と呼ばれる芸人たちは、テレビという新しいメディアに適応することで、一時代を築いた。その後、各世代の芸人たちが、テレビという戦場で火花を散らし、領土争いに明け暮れた。そして、第七世代の時代に入ると、テレビの影響力は下がり、テレビだけにこだわらないという芸人も増えてきた。
本書ではこのような芸人とテレビの関係性の変化に注目しながら、世代論を組み立てていくことにする。
(「はじめに」より)
(らりーとおだ)1979年生まれ。東京大学文学部卒業。専攻は哲学。テレビ番組制作会社勤務を経て、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など、多岐にわたる活動を展開。著書に、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァ―携書)、『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり <ポスト平成>のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)、『逆襲する山里亮太 これからのお笑いをリードする7人の男たち』(双葉社)など、多数。
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