BW_machida
2020/07/20
天文学者が解説する
BW_machida
2020/07/20
『雨ニモマケズ』『注文の多い料理店』『春と修羅』などの作品で知られる宮沢賢治(1896-1933)は、生誕から120年以上が経った現在でも多くの人に愛され、 影響を与え続けている。
仏教信仰と農民生活に根ざした創作を行い、作品中に登場する架空の理想郷に郷里の岩手県をモチーフとして「イーハトーブ」と名づけたことでも知られるが、賢治は37年という短い生涯で膨大な量の作品を遺した。
本書では『銀河鉄道の夜』をテーマに賢治の宇宙観に迫る。
このユニークな童話はどのように構想されたのか。
賢治は宇宙に何を見ていたのか。
天文学者による、これまでにないアプローチ。
(たにぐち よしあき) 1954年北海道生まれ。東北大学理学部卒業。同大学院理学研究科天文学専攻博士課程修了。 理学博士。東京大学東京天文台助手などを経て、現在、放送大学教授。 専門は銀河天文学、観測的宇宙論。 すばる望遠鏡を用いた深宇宙探査で、128億光年彼方にある銀河の発見で当時の世界記録を樹立。 ハッブル宇宙望遠鏡の基幹プログラム「宇宙進化サーベイ」では宇宙の暗黒物質(ダークマター)の3次元地図を作成し、ダークマターによる銀河形成論を初めて観測的に立証した。主な著書に、『宇宙はなぜブラックホールを造ったのか』(光文社新書)、『アンドロメダ銀河のうずまき』(丸善出版)、『天の川が消える日』(日本評論社)など多数。
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