BW_machida
2021/12/22
有害化学物質があなたの体と未来をむしばむ
BW_machida
2021/12/22
コンビニ弁当はチンしない、
テフロン加工は使わない、
缶詰食品は避ける
レシートはなるだけ触らない……
レイチェル・カーソン『沈黙の春』から60年。私たちは人体に有害な化学物質を禁止したり置換したりすることで、問題を解決したと思い込んでいたのかもしれない。あるいは、影響は限定的と聞き、安心していたのかもしれない。だが長期的研究によって、肥満、ADHD、自閉症、不妊などの健康被害の増加と、化学物質との関連は否定できないものとなっている。なかでも内分泌攪乱物質(EDC)と呼ばれる化学物質は、職場や家庭などの環境、容器や包装など、私たちの身近なところに用いられており、神経、代謝、生殖、免疫などの病気に直接関与している。それを示す驚くべき証拠や研究結果を挙げ、どうすればこれらの物質を避けられるのか、具体的な方策を提案する。
また、個人レベルでは微細な影響であっても、社会・経済全体では巨額の損出となっている点を証明し、政治や経済界にとってこれが目の前にある課題であることを示す。私たちの日々の生活や家族の命を守るために、いますぐできることとは? 環境保健の世界的な研究者で小児科医でもある著者が提言!『沈黙の春』の流れを汲む警世の書。
■ 著者:レオナルド・トラサンデ Leonardo Trasande
子供の環境保健分野での第一人者。ニューヨーク大学教授。小児科医も務める。医学博士。公共政策修士。子供の肥満や心血管疾患における環境曝露の役割を研究し、環境に起因する子供の病気を防げなかったことによる経済的コストを算定して、政策決定に携わる。その研究によって、これまで多くのテレビや新聞に取り上げられた。
■ 監修:中山祥嗣
国立環境研究所、環境リスク・健康領域、次長。医師および博士(医学)。2005年米国環境保護庁(USEPA)で、新規汚染物質の曝露評価およびリスク管理研究に6年間携わる。2011年より国立環境研究所勤務、環境省事業「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」を環境医学の面から支える傍ら、曝露科学に関して米国、カナダやEU、アジア諸国との共同研究を進める。
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