ryomiyagi
2020/05/26
結婚・出産が回避される本当の原因
ryomiyagi
2020/05/26
「1・57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。
当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。
欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。
一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。
日本を反面教師としようとしているのである。
家族社会学者である著者は、日本の少子化対策が事実上失敗に終わっているのは、未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析、政策提言ができていなかったからだと考える。
具体的には、欧米に固有の慣習や価値意識をモデルの前提にし、日本人に特徴的な傾向・意識、そして経済状況の変化を考慮しなかったのである。
本書では失敗の原因を分析・総括するとともに、日本特有の状況に沿った対策は可能なのかをさぐる。
1957年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。 現在、中央大学文学部教授。専門は家族社会学。 主な著書に『近代家族のゆくえ』『家族のリストラクチュアリング』(以上、新曜社)、 『結婚の社会学』(丸善ライブラリー)、『パラサイト・シングルの時代』『パラサイト社会のゆくえ』(以上、ちくま新書)、 『希望格差社会』(ちくま文庫)、『家族というリスク』(勁草書房)、『迷走する家族』(有斐閣)、『家族ペット』『新平等社会』(文春文庫)、 『少子社会日本』(岩波新書)、『底辺への競争』『結婚不要社会』(以上、朝日新書)、『家族難民』(朝日文庫)など多数。
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