2018/07/26
森川亮 C Channel株式会社 代表取締役社長
『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』講談社現代新書
河合雅司/著
この本について他の方も結構書評を書いていると思いますが、やはり多くの方々に読んで欲しいので私も書くことにしました。
この本は人口減少と向き合った本です。当たり前のように少子高齢化が進んでいますがここまで急速に進む国は歴史上日本が初めてということで予想も出来ないような事が起こりそうです。
本の中にもこの状況をポジティブに考える考え方もあるけどやはり危機的な状況と書いてあります。単に労働人口が減るとか内需が小さくなるというだけでなくインフラの整備や高齢者の介護などの面倒を見る人そのものがいなくなってしまう状況の中、更に若い人が減るということは既婚率や出産率、出産する子供の数が増えたとしても相対的に人数は減ってしまうという状況です。もちろん技術の進歩でAIやロボットを活用することで一部の状況は改善されるでしょうし、高齢化が進む中で新しいイノベーションが日本から生まれる可能性はあるでしょう。ただそれが間に合うのかという問題もありますし、ましては移民政策次第では外国に地域が乗っ取られてしまうリスクもあるとか。
国として大人としてまじめに向き合う大きなテーマだと改めて思いました。良くフランスは少子化対策に成功したと言われます。もちろん結婚率や離婚率が低くなる流れの中で最も早いのは婚外子を認めることなのかも知れません。ただ実際に効果が出た理由は移民が移ってきて子供を産んだことと言われています。
経済人として何か出来ないかと日々思いますが、現状日本への留学生が多く母国に帰ってしまうということを考えると優秀な留学生を会社として採用するというのは実は早い方法の1つではないかと思っています。現在外国人留学生は約26万人。外国語でも仕事が出来る環境が出来れば日本に残り家庭を持つようになるかも知れません。
毎年生まれる子供が100万人を切ったということを考えると効果が少なからずあるのではないでしょうか。
興味ある社長ぜひ検討ください。
これもオススメ!
兼松雄一郎『イーロン・マスクの世紀』日本経済新聞出版社
→賛否両論ありますが彼は人類の歴史を変える人だと思います。起業家として大いに勇気をもらいます。
大竹慎太郎『起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営』文響社
→真面目な起業家が役に立つ起業のノウハウを真面目に伝授してくれています。
葉村真樹『破壊ーー新旧激突時代を生き抜く生存戦略』ダイヤモンド社
→人類の歴史を紐解きながら企業の戦略が書かれているユニークな本です。
『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』講談社現代新書
河合雅司/著