akane
2018/10/18
「透明な箱」脱出までの13年間
akane
2018/10/18
突然始まった母の奇行に、とまどい、憎しみさえ抱いた40代の日々。しかしそれは、母に巣食った脳腫瘍が真の犯人だった。自責の念から自宅介護を決心、「がんばりすぎ、抱え込みすぎ」の介護トンネルにはまっていく著者。その先に待っていたのは、すべての感情を奪う介護うつという名の「透明な箱」だった。
58歳、母を納得いく形で見送ったあとも、むなしさが止まらず、元の自分に戻れない……介護中よりもさらにたちの悪い“介護後”うつが、著者の気力を奪い続ける。
夫と2人の娘と孫たちに囲まれ、仕事も充実、笑いが絶えない今の姿からは想像もつかない、苦しみの日々。ほんの1年前まで、“介護後”うつの当事者だった著者が、包み隠さずうつの顛末と再生のヒントを綴った。
1948年、東京生まれ学習院初等科から高等科、上智大学を経てイギリスへ2年間留学CNNのメインキャスターを務める。1979年、俳優・映画監督の奥田瑛二氏と結婚。長女は映画監督の安藤桃子、二女は女優の安藤サクラ。テレビ番組のコメンテーターほか、自身の介護体験をテーマにした「オムツをはいたママ 母との愛と格闘の日々」など著者多数。現在、介護、教育などをテーマにした講演会等でも幅広く活躍中。
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