これでもう、献立に悩まない!今日作るご飯を一瞬で思いつくための秘訣
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「なんとなく料理はできるほう!と思っていたはずなのに、子供を持った途端、料理が苦手で苦痛なものに思えてきた……」
毎日、献立を考えることに対して、苦手意識すら抱いているような子育て世代に贈る、“読む料理本”『子どもはレシピ10個で育つ。』が刊行になりました。
刊行を記念して、本書の一部を全4回に分けて公開します。
実際に双子の息子を育て上げた人気料理家・上田淳子さんの愛情深い言葉は、勝手に抱え込んでいた悩みや不安・思い込みをスーッと解決してくれるはずです。

 

 

◆カレーもハンバーグも「週1回」出したって家族は困らない

 

「ごはんを作ることよりも、献立を考えるのが億劫」という声をよく聞きます。

 

何を作ろう……アレはこの前作ったばかりだし、コレも先週作った……と負のスパイラルに巻き込まれ、ごはんを作る前に戦意喪失。

 

しかし、そういう“献立のマンネリ化”に悩まされているのは、実は自分だけ。

 

家族は、毎日違うものを取っかえ引っかえ食べたいわけではなく、(特に夫や男児は)カレーは週に1回くらいは食べたいし、ハンバーグだって月3回くらい出てきてOKだと思っています。家族が好きなものは、頻繁に作っていいんです。

 

◆献立は月、火、水、のぶんだけ考える

 

週末に1週間分の買い出しをするという方も多いと思います。その際、ある程度献立を立ててから買い出しへ行くと思いますが、注意すべきなのは、決して5日分の献立を立ててはいけないということ。

 

買い出しに行くときは、やる気も元気もあり、普通に1週間分の食材を買ってしまいますが、いざ1週間が始まると、予定より帰宅が遅くなった、考えていたメニューを食べる気分ではなくなった、急に外食することになったなど、常に想定外のことが起こります。

 

まとめて献立を考えるなら、月曜日、火曜日、水曜日の3日分だけ。木曜日と金曜日は“帳尻合わせ”と考えましょう。月曜から水曜までで使い切らなかった食材を使ったり、肉や魚を使い切っていたら、タンパク質は豆腐や納豆を上手に投入して。ストックできるものとしては、ツナ缶やサバ缶、お麩もおすすめです。

 

水で戻したお麩をだし+醬油などで煮たあと卵でとじてごはんにのせれば、良質なタンパク質が摂れる立派な一品に。木曜、金曜は疲れも溜まってくる頃です。

 

自分で決めてしまった献立に縛られるのではなく、冷蔵庫をきれいにすること、最低限のバランスを守ることだけに集中しましょう。

子どものレシピは10個あれば大丈夫

上田淳子(うえだじゅんこ)

料理研究家。神戸市生まれ。辻学園調理・製菓専門学校を卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスのホテルのレストランやベッカライ(ベーカリー)、パリではミシュランの星付きレストラン、シャルキュトリーなどで約3年間修業を積む。帰国後は、シェフパティシエを経て独立。料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子の男の子の母としての経験を生かし、食育についての活動も積極的に行う。著書には『フランス人が好きな3種の軽い煮込み。』『フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。』(ともに誠文堂新光社)、『あたらしい一汁三菜』(文化出版局)、『から揚げは、「余熱で火を通す」が正解!』(家の光協会)などがある。
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子どもはレシピ10個で育つ。

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上田淳子

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