akane
2018/12/19
akane
2018/12/19
世界10ヶ国のべ100万人以上が感動した“ほめ育”と、幼稚園・保育園・こども園で世界10ヶ国のべ100万人以上が感動した“ほめ育”と、幼稚園・保育園・こども園で3700回以上の講演・研修の実績を持つ幼児教育のプロが生み出した“究極の子育てメソッド”として話題の書籍『最上のほめ方』(12月刊)より、子育てに役立つヒントをご紹介。
同書の著者・幼児活動研究会/日本経営教育研究所所長の八田哲夫さんいわく、「親になっても学びは必要」とのこと。その真意とは?
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子どもには、基本的に次のふたつの特性があります。
1 子どもは「親が『良い』と言ったもの」を最初の基準にする
2 子どもは「カッコいいもの」「カワイイもの」になりたい=成長したい生き物
順番に見ていきましょう。
まず、子どもは親が「良い」といったものを自然と自分の最初の基準にします。大きくなるうちにその基準はやがて変化していきますが、「三つ子の魂~」の諺のとおり、消えてなくなることはないのです。
例えば、お父さんが野球好きな人だとします。そんなお父さんに男の子が生まれてボールをプレゼントするとしたら、きっと野球のボールとグローブを選ぶ確率が高いでしょう。すると、自然と子どもは野球好きな子どもになります。成長の途中で変化する事はありますが、最もなじみの深いものはお父さんが良いと思っていた野球になるのです。
また例えば、お母さんの口癖が「清く、正しく、美しく」だったとすると、子どもは自然とそれを何度も聞いて育つことになります。自然と「お母さんが好きなら、自分も好きになろう」「清く、正しく、美しい人が良い人なんだ」と思うようになるのです。
もちろん、これも成長の中で変化が起きます。もしかすると「清く」の部分がより強く出るように成長するかもしれませんが、これは子どもの育ち方に拠ってきます。しかし、最初の基準にはなるのです。
次に、子どもは成長したい生き物です。赤ちゃんの頃から、本能の中に「喋りたい」「歩きたい」「上手になりたい」が入っていると思ってください。それを男の子で言い換えると「かっこ良くなりたい」「一番になりたい」「強くなりたい」。女の子なら「愛されたい」「可愛くなりたい(綺麗になりたい)」「素敵と言われたい」などになります。
そこにはお父さんお母さんの「親が良いと言うもの」も入っています。それらの本能をちょっと刺激してあげれば、子どもは成長します。やる気のない子どもはいないからです。
このように、子どもはそもそもが成長したい生き物で、お父さんお母さんが「良い」と言ったものを最初の基準にします。
では、もしも親がそのことを知らず、特に考え方の軸もなく、今日と昨日で違うことを言っていたら、どうなるでしょう?子どもは自分が成長していくための考え方の軸を持てなくなるのです。
「お父さんは野球が好き。僕も前はそうだったけど、今ではサッカーのほうが好き」
「お母さんは『清く、正しく、美しく』な人。でも私は『強く、優しく、可愛く』な女性になりたい」
これは、子どもにアイデンティティが生まれたからできる考え方です。もしも最初に軸がなければ、親の考えと自分の考えを比較して、より自分が好きなものがどちらかを考え、選ぶことができません。
だからこそ、親が軸を示すことは大事ですし、どのような軸を持てばいいのか、親として学びを怠らないことも大事なのです。
子育ての基本は「家庭」の中にあります。そして「家庭」を作っているのは、お父さん・お母さんです。だから、親である皆さんがどれだけ学んでいるか(学び続けているか)で、家庭の中は大きく変わっていくのです。
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この記事は『最上のほめ方 自己肯定感を高める4つのステップ』を基に作成しました。
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