ryomiyagi
2020/12/10
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2020/12/10
小熊さんの成功のきっかけは、ボランティアの通訳者として参加したTEDxTokyoでした。
誰もが世界中に向けてプレゼンテーションできるTED。東京でTEDxTokyoが始まったばかりの2011年、字幕や通訳の体制が満足に整っていない中、通訳仲間と一緒にボランティアで通訳を引き受けます。そしてリーダーとして、大舞台の経験がない人でも同時通訳できるように指導します。さらに2012年には、自身が登壇者となりスピーチを披露しました。
それ以降、首脳が集まる国際会議や官邸の記者会見、世界的な著名人などの同時通訳を任されるように。安倍晋三前首相、当時官房長官を務められていた菅義偉首相をはじめ、著名な政治家や、歌手・作家・科学者といった文化人など、誰もが知る著名な方だけでも100人以上を通訳してきました。
小熊さんが同時通訳を務めてきたなかでも、特に強く影響を受けたのが世界ナンバー1コーチ、アンソニー・ロビンズ氏です。
アンソニーの教えの中に、パフォーマンスと報酬の関係を表す「報酬のピラミッド」があります。
一番下のPoor(劣っている)レベルのとき、報酬はPain=痛みでしかありません。貧困状態です。それが、Good(良い)、Great(プロだねと言われる)、Excellent(プロ中のプロ)とレベルが上がってくると徐々に報酬も上がってきますが、Excellentでも、Outstanding(ずば抜けた)レベルとは雲泥の差があります。
では、どうしたらOutstandingになれるのでしょうか?
スポーツでも、芸能や芸術でも、世界一になる人というのは、一般的には不利と言われることを覆しています。最初から理想的な条件に恵まれた人は滅多にいません。つまり、不利に思えることでも持ち味を活かしたほうがいいということです。
小熊さん自身、帰国子女でもないし、留学経験もなく、20歳のときのTOEICスコア280点という、「不利」だらけの状態からスタート。通訳になってからも、一生懸命やればやったで「目立ちすぎ」と批判されながら、諦めずにスキルを磨いてきました。
苦労と創意工夫を続けてきた経験から、人に教えるための引出しは誰にも負けないほどたくさんある。だから、英語を教えることで世界一を目指せると、小熊さんは気づいたと言います。
世界一というのは他者からの評価ではなく、自分の内側を見つめることから始まる。孫子の兵法「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」のように、どんな人でも持ち味を活かした世界一は必ずあると、小熊さんは言います。
あなただけの世界一を見つけたら、あとは行動あるのみ。ターゲットを決めて戦略的に確実に最短で目標を達成する「ASAP勉強法」、成功者に学ぶ「モデリング」、モティベーションを維持するマインドの作り方、自信を持つ方法など、スピーディに効率よく実行する方法を本書で紹介しています。
「奇跡の人」と呼ばれた小熊弥生が世界一から見出した成功哲学に、あなたも触れてみませんか?
文/木本真澄
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