akane
2019/03/12
akane
2019/03/12
みなさんにとって給食といえば、どんなメニューを思い出しますか? カレー、ソフト麺、ハンバーグ、ミートソースなどいろんなメニューが思い出されるかと思います。
でも、本当に給食ならではのもの、給食だけでしか食べたことのないメニューはありませんか。
そう、揚げパンです。
パン屋さんでもなかなか見かけることはありませんし、自宅で作った経験をお持ちの方も少ないかと思います。でも、この揚げパン、自宅で本当に簡単に作ることができるんです。
栄養士の私は、ある日、小学2年生の男の子から、「先生、今日って揚げパンなの? 揚げパンもたれるんだよな~」と言われた経験があります。小学2年生でもたれるなんてオッサンかよとも思ったのですが(笑)、この言葉が、私に新しい視座を与えてくれました。
自分は本当にベストの揚げパンを提供していただろうか。
今までどおりのやり方で、子どもたちが満足してくれていると思い込んでいたのではないだろうか。
そこから私の修業の日々が始まりました。
自宅のキッチンに、メモ帳やペン、ストップウォッチ、そして大量のコッペパンを準備して、10秒ずつ時間を変えて揚げていく。そして、隣の鍋では、温度を5℃刻みで変えて揚げていく。
いつのまにか、我が家の狭いキッチンにはたくさんの揚げパンがいつも並ぶようになってしまったのです。
揚げ時間を長くすると焦げてしまう。温度が低いと油っぽくなる。ではベストバランスはどこか? 私の揚げパン観が一新されるような日々でした。
そんな油まみれの日々を過ごし、ようやく見出すことができたのが、今回ご紹介するレシピです。
コッペパンはなかなかパン屋さんでもお目にかかることは少ないため、Pascoの「超熟ロール」で代用できます。ベストの揚げ時間と温度も発見しました。そして一番のポイントは、きな粉だけではなく、さまざまな味付けで楽しんでみるということ。
写真を見てみてください。本当にカラフルで、「これって本当に揚げパンなの?」と思われるかもしれません。
でも、これが今私がベストだと考える揚げパンなのです。
騙されたと思って、ぜひご自宅で試してみてください。
あの頃からさらにアップデートされた懐かしい味を楽しめることうけあいです!
数え切れぬほど揚げ続けて完成した最強レシピ。ポイントは温度と時間。必食のレシピ!
1 フライパンにサラダ油を入れて200℃に加熱し、パンを入れる。
2 菜箸で絶えずコロコロとパンを転がし、1分10秒揚げる。
3 砂糖ときな粉を混ぜ、揚げたてパンに絡ませて完成。
松丸奨(まつまるすすむ)
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