ryomiyagi
2020/05/15
ryomiyagi
2020/05/15
誰もが心の中に「なりたい自分」のイメージを持っています。
でも、それになれなくて、今の自分とのギャップをどう埋めればいいのかわからなくて、見ないふりをしたり、もがいたりしているのではないでしょうか。
私は、自己ブランディングが、なりたい自分になるためのきっかけ、つまり「自分を変える」きっかけになると考えています。
自分をどのようなブランドにしようか、と考えた瞬間から、「自分を変える」行動は始まっているのです。
1)自己分析して「勝てる」場所を探す。
2)自分が「勝てる」場所で、これだと思うことを継続する。
3)継続が自信を生み、結果につながる。
4)結果にキャッチコピーをつけて発信する。
5)自分というブランドが定着し、より「勝てる」ようになる。
6)自分を売り出したい人だけじゃなくて、「変わりたい」と思っている人にもブランディングは有効。一歩踏み出してみませんか?
――野の花さんは整形手術をくり返していますが、それはなぜですか?
そう聞かれることは多いですね(笑)。
最初は「可愛くなりたい」という理由で始めた整形ですが、今は【桜井野の花】というブランドイメージを構成する、ひとつのネタだと思っています。
まあ、言うなれば起爆剤みたいなもの。炎上商法に近いのかもしれません。衝撃的なカミングアウトで世間の関心を集めるという戦略的発信です。
整形の話は、親からもらい受けた容姿を否定することになってしまうので、親の気持ちが気がかりではありました。
でも、どうせ発信するのであれば、「どこまでリアルに伝えられるか?」ということにこだわって、他の人が発信していない情報、つまりニッチなニーズがある情報を、事細かに徹底的に伝えていきたいと思っています。
なお、私は整形に対して、肯定も否定もしていません。
結局、整形して可愛くなったかどうかよりも、その整形にいくらお金をかけたかということで自信を得ているのですね。
お金をかけているので、「可愛くなっていないわけがない」と心理的な安心を得ているような、そんな感覚かもしれません。
整形費用が総額で2000万円を超えた段階から、PRモデルというかモニターのようなカタチで、無料で施術を受けるようになりました。
でも、私の場合は整形にかけた金額がそのまま自信につながっているので、無料っ全然惹かれません。
お金に換算した方が、その価値はわかりやすいし、どうせ身につけるならば、価値の高いものほど安心できます。
『「一番」という生き方』の130ページに、TOEICのスコアとか家で使う化粧品とか、目に見えないものにはお金や労力をかけないと書きましたが、目に見えるもの、しかもそれが自信に直結するものならば、お金はかけたほうがいいというのが私の身上です。
――そんな、夜の歌舞伎町で無敵を誇る彼女がおそれるもの、不安とはいったい何だろうか?
私は、SNSやブログ、ユーチューブなどあらゆるチャンネルを通じて、整形に限らず、ホストとの関係や生い立ちまで、自分自身のことを生々しく発信し続けています。
「そこまで公開する必要はないだろう」と思われるくらいの話まであけすけに、なんのちゅうちょもなく多くの人に伝えています。
そこには、自分の考えていることや人間性を伝えたいという気持ちがあるのはもちろんですが、もう一つ、そうしていないと「不安だから」ということもあります。早い話が、寂しがり屋なんです。
経営者でありながら、現役のキャバ嬢としてまだまだお客様にちやほやされたい、という気持ちはありますね。何といっても「95か月連続NO.1」ですから(笑)。
「桜花」のオーナーになった当初は、「私がお店に出なくてもいいかな」とも思っていました。でも、結局、寂しさがわいてきたんです。
スタッフから、「もう週一のミーティングも野の花さんが出なくても大丈夫ですよ。休んでください」みたいなことを言われたときは、ものすごくショックを受けました。気を遣って言ってくれているのは、十分わかっているのですが…。
つまり、わがままなんですよ。
私は常に自らを崖っぷちに立たせる人間で、そのほうが力が発揮できると思っています。
こういう性格を“ネガティブだな”って思うときもありますけれど、ネガティブだからこそ生まれる反動力もあると思うのです。
ネガティブって、自分に二の足を踏ませるものじゃなくて、私にとっては背中を後押ししてくれるものなんですね。
――最後に、野の花さんが一番大切にしていることを教えて下さい。
「お金を稼ぐこと」かな(笑)。
人脈づくりや自己投資など、自分のためにお金を使いたいというのはもちろんあります。それと同時に、お金に余裕があったらお店の内装に使ったり、従業員に還元したいと思っているんですよ。
お金を稼ぐことが、結果的に「好きな人たちを幸せにしたい」という、すごくシンプルな思いにつながっていることに気づいたんですね。
キャバクラの経営は本当に大変です。本音を言えば、自分一人でやっていくほうが気持ちの上ではとても楽。それでも、お客様、キャスト、スタッフのみんなが大好きだから、頑張って続けていきます。
もちろん、プレーヤーとしてもナンバーワン記録を更新し続けていくことは忘れません!
●この記事は『「一番」という生き方』から引用・再編集したものです。
文/森健次
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