akane
2019/04/29
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2019/04/29
「リゾナーレ八ヶ岳」に続く2カ所目の「リゾナーレ」ブランドホテル。温泉都市である熱海市街を一望する高台に位置する。夜景はもちろん、60年の歴史を持つ熱海名物の“花火”もたっぷり堪能できるロケーションだ。前身は「あたみ百万石」。加賀山代温泉の老舗ホテル百万石を経営する企業により1996年に開業、2000年には日韓首脳会談の場にもなった格式あるホテルだったが、経営会社の業績不振により2005年からは別会社により運営されていた。2010年にはその運営会社も撤退、2011年12月に星野リゾートの手により「リゾナーレ熱海」として開業した。
館内は花火と海の青を基調にしたデザインで明るく爽やかな印象。スパトリートメント、温泉といったリラクゼーション施設も充実している。新幹線を利用すれば東京からわずか40分というロケーションも魅力。
かつて東京からの団体客が大挙して押し寄せた温泉地熱海も、訪日外国人旅行者や若年層のゲストが増加し、いわゆる個人旅行者が多くを占めるようになった。熱海活況といわれて久しい中、リゾナーレ熱海を訪れるゲストもファミリー層を中心とした個人旅行者が目立つ。
到着してまず驚くのが開放的な吹き抜けスペース。花火をイメージした巨大なクライミングウォール「親子の北壁」がそびえる。スタッフのレクチャーで初心者でも気軽にクライミングが体験できる。
客室は全室オーシャンビュー。2017年4月に全77室がリニューアルされた。和室には花火の掛け軸を設え、畳・壁・ふすまにフレッシュな色を配した。洋室は海と空をイメージしたブルーを基調としたデザインで、65m2~という客室面積もあいまって開放感が高い。客室は全8タイプで、テラスタイプやビューバスタイプなど、いずれもリゾートホテルステイを満喫できる。何より客室から花火を望めるのは最高だ。
大浴場「明星の湯」は伊豆石とヒバで造られた贅沢な温泉空間。熱海の街から相模湾まで一望できる。リラクゼーションといえば「Hoshino Resorts RISONARE Atami SPA」もおすすめ。シトラスを使ったトリートメントが人気だ。
ダイニングも花火をフィーチャー、その名も「和食ダイニング 花火」。年間約15回開催される「熱海海上花火大会」をイメージ。深い青の空間にグラデーションカラーが放物線を描くデザインは斬新だ。サザエや金目鯛といった旬の海鮮を愉しむ会席料理を提供する。オリジナルの器も秀逸だ。
「スタジオブッフェ もぐもぐ」では、新鮮な食材を贅沢に用いた料理がブッフェ形式で味わえる。見せ方や照明、動線も秀逸。生しらす釜揚げ丼、アジフライリゾナーレ流といった実演メニューは、是非味わいたいラインアップだ。
リゾナーレ熱海で是非体験したいのが「森の空中基地 くすくす」と「ソラノビーチ Books Cafe」。いずれもスタッフの手によるオリジナリティ溢れる施設。ファミリーでたっぷり楽しめるのも魅力。
森の空中基地 くすくすは、樹齢約300年というくすの木の上に設けられたツリーハウスを中心に、樹上アスレチック、森の空中散歩など大人から子どもまで遊べる森だ。ソラノビーチBooks Cafeは、ホテル最上階のスペースに白砂が敷き詰められ、ビーチチェアやカバナなどを設置し砂浜を再現、空に浮かぶビーチにいるような感覚が新鮮。フロアの真ん中には約600冊の本が並ぶブックシェルフがあり読書も楽しめる。
客室の快適性は抜群。ストレスフリーな滞在ができる。フロントは10階、A棟・B棟・テラス棟など建物の構造が少々複雑なので、施設全体を把握するのには到着してから少々時間が必要だろう。ファミリーの利用も多いホテルということで、他のゲストには気を使うところ。スタジオブッフェ もぐもぐでは、子連れのファミリーは仕切られたスペースに案内するなど、ゲスト全体への配慮も秀逸だ。
リゾナーレ熱海
住所:静岡県熱海市水口町2―13―1
電話:0570―073―055(リゾナーレ予約センター)
アクセス:JR「熱海駅」から無料送迎バスで15分
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