BW_machida
2021/03/18
BW_machida
2021/03/18
本書の著者・うなぎさんは結婚して3年目。夫婦仲は良好なものの、夜のスキンシップはほとんどない、いわゆるセックスレス夫婦です。
そんな中で妊活を始めることにしたうなぎさんはあの手この手で夫にアプローチしますが、夫は超草食系男子。子づくりしようにもそもそもセックスが起きない状態に悩むことになります。
ゲーム好きの夫は新しいゲームが発売されるとその攻略に没頭。妊活を始めた当時はドラゴンクエストの新作が発表されたばかりで、夫婦の時間はどんどん減っていきほっとかれるように。「妻クエストはいつするのかな!?」とやきもきしているうなぎさんにある驚きの情報が届きます。
はたまた、日々セックスレス研究(ネットサーフィン)を重ねているとこんな情報も。
なかなかその気にならない夫に悩みながらも、うなぎさんは夫と話し合いをすることに。しかし、対する夫は楽観的で……。
うなぎさんは29歳。妊娠する力が加齢とともにだんだんと衰えていく女性にとって、妊活を始めるタイミングは重要です。年齢別の流産率、染色体異常やダウン症発生率のデータ資料を自前で用意し夫にタイムリミットを必死に訴えるも、ピンとこない様子。
つい感情が高ぶり、うなぎさんの目には涙が溢れます。
夫との話し合いの結果、半年は自然に妊娠を待とうということになったうなぎさん。しかし一年で最もロマンティックな時期であるはずのクリスマスにも何も起こらず、年末を迎えることに。
そこでうなぎさんはひらめきます。「こうなったら…ホテルだ!ホテルを探そう…!」と。夫は草食系に加えて、非日常の雰囲気がないとその気にならないタイプ。そこでホテルに泊まり、コトを誘発する作戦を計画します。
そうして、年末大作戦が決行されるのでした。それっぽい雰囲気を作り夫のスイッチはついにオンに。しかし、肝心のアレが “入らなかった”のです。
脱処女をもくろみ、旅行を計画して、意気込みは十分なはずなんです。それでも、本番になるとうまくいかないのです。入らないのです。……(中略)いざ現場の最前線に立たされると、「今日はもういいや。ここまで!」という気持ちになってしまうのです。痛みに負け、場の空気に耐えられなくなった司令塔の処女が、激しくディフェンスしながら試合終了の笛を鳴らしてしまうのです。
セックスレスを乗り越えようと苦戦するうなぎさん。しかしそれを乗り越えても高くそびえる処女の壁。セックスレスと処女の二重苦をうなぎさんはどう乗り越えていくのか……?!
続きは好評発売中の『奥さまは処女』でお確かめください。
文/藤沢緑彩
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.