『別れても相続人』著者・寺門美和子さんからのメッセージ。「離婚してもしなくても幸せになる」
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BW_machida

2022/11/28

寺門美和子さんは、AFP(アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー)、上級プロ夫婦問題カウンセラー、相続診断士、終活カウンセラー、公的保険アドバイザーと多くの資格を取得し、現在、「お金と相続と夫婦問題の専門家」として、多方面で活躍されています。
実はその背景には、48歳で経験した思いがけない大離婚(!)があります。本書の「おわりに」のスピンオフ版、寺門さんからのメッセージをお届けします。

 

20代の頃、友人の結婚式に出席した際、上司の方の祝辞で同じ話を3回も聞きました。
「人生には3つの坂があります。上り坂、下り坂、まさか。その“まさか”を夫婦で力を合わせて乗り越えてください」。
未熟だった私は、「あ、また同じ祝辞。駄洒落もいい加減にしてほしい」と斜に構えていました。その不謹慎な態度に、神様が怒られたのかはわかりませんが、その後、私はさまざまな「まさか」を味わいました。

 

〇まさか、父が胃がんで70歳で死去。
〇まさか、母がALSで68歳で死去。
〇まさか、29歳で思いがけない人と結婚。
〇まさか、48歳で運命の人と思った相手と離婚。
〇まさか、92歳の伯母を遠隔介護。
〇まさか、コロナウィルスという厄介な感染症が世界に蔓延。

 

ほかにも、ここでは書き切れないたくさんの“まさか”が、私の身に降りかかりました。そしてこれからもきっと、“まさか”は私の人生で待っていることでしょう。

 

2020年から始まったコロナ禍で、多くの人に行動制限がかかり、生活は一変、価値観の変容を余儀なくされ、中には経済的に困窮する方もいました。会いたい人にも会えず、今まで「普通」「当たり前」だった数々のことが奪われ、精神的に病んでしまった人も少なくありません。

 

私は、2009~2013年、自分の身に起きた夫婦問題の際に、同じような経験をしました。毎日が「まさか」の連続で、一体、誰を信じたらいいのか、その時のことを思い出すと今でも涙が溢れます。理不尽で、無念で、不安と恐怖が私を取り巻いていました。「何で?」「どうして?」何度この言葉を口から出したことでしょう。もう自分には明るい未来はないと思いました。

 

しかし、この時の経験を通じて、私は以前よりも強く、少しばかり優しい人間に成長できたと思います。本書の中でも、離婚率の増加のお話をしましたが、今、夫婦問題の渦中で、悩んでいる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。その方たちにお伝えしたいのは、「離婚してもしなくても幸せなる」ということです。「幸せにしてもらう」のではなく、自ら「幸せになる」のです。

 

そのためには、自立と自律が大切でしょう。男性は、お金は稼げても家事ができず、中には自分の私物さえ、家の中のどこにあるのか把握していない方もいます。また、定年退職後、居場所がなく、寂しい老後を送らざるをえない方もいるかもしれません。

 

一方、女性は、経済的自立が難しい方を多くお見受けします。実際、仲間のキャリアコンサルタントの話では、40代以降の女性が新たに就職するのは狭き門となるようです。また、会話の主語が「夫が」という方が多く、自分の価値観で物事を判断できない点も不安です。

 

「夫に怒られる」「夫はそうは思わない」「夫がその日は休みだから」。夫、夫、夫。
離婚したいと言いながら、主語が常に「夫」という方は、離婚には向かないでしょう。なぜなら、令和時代の社会では、あらゆる場面で「自己責任」を突きつけられるからです。

 

2つの「じりつ(自立と自律)」を備えることは、人生を豊かにすると思います。
『別れても相続人』では、「離婚×相続」にスポットをあてましたが、このリテラシーが必要なひとりでも多くの方に、本書が届くことを願っております。そして、行動してみてください。

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