文筆家・ライター
東京都出身。4歳からバレエを習い始め、12歳で単身留学。国内外の大学で哲学、心理学、宗教学といった学問を横断し、帰国。現在は、本やアートを題材にしたコラムやレビューを執筆している。舞踊、演劇、すべての身体表現を愛するライターでもある。
2022/05/20
『私と鰐と妹の部屋』書肆侃侃房 大前粟生/著 なぜか突然、目からビームが出るようになってしまった妹。足の裏からものを溶かす汗が出るせいで、代えの靴を常に持ち歩かなければならない人。へそからシャ […]
2022/05/19
『三つ編み』 レティシア・コロンバニ/著 齋藤可津子/翻訳 ヒロインとなるのは3人の女性たち。ひとりはインドに棲むスミタ。不可触民(ダリット)の身分から逃れられない彼女は、一族の […]
2022/05/18
『科学の女性差別とたたかう 脳科学から人類の進化史まで』作品社 アンジェラ・サイニー/著 東郷えりか/訳 今日でも私たちは性差の幻想に閉じこめられている。たとえば赤ん坊にピンクや水色を買い与え […]
2022/05/17
『疫病の精神史 ユダヤ・キリスト教の穢れと救い』 竹下節子/著 新型コロナウイルスのために公開ミサが3ヶ月のあいだ禁止されていたフランスのカトリック教会がふたたび信徒を迎え入れたとき、ふたつの […]
2022/05/16
『隠された悲鳴』英治出版 ユニティ・ダウ/著 三辺律子/翻訳 本書の著者であるユニティ・ダウはボツワナの現外務国際協力大臣であり、同国で女性初の最高裁判事でもある。これまで弁護士として女性や子 […]
2022/04/12
『トリニティ、トリニティ、トリニティ』集英社 小林エリカ/著 タイトルにもある「トリニティ」とは、キリスト教の三位一体「父と子と精霊」のこと。作者が描くのは女性のトリニティ、すなわち「母と娘 […]
2022/04/11
『むらさきのスカートの女』 今村夏子/著 近所で「むらさきのスカートの女」と記号的に呼ばれる風変わりな女の話が淡々と穏やかな筆致で綴られていく。「もうずいぶん長いこと、むらさきのスカートの女と […]
2022/04/08
『においが心を動かす ヒトは嗅覚の動物である』 A・S・バーウィッチ/著 大田直子/訳 「におい知覚は私たちに、多くの興味深い知覚体験を突きつける」と語るのは、神経科学や感覚論における「嗅覚」 […]
2022/04/07
『ちぐはぐな身体 ファッションってなに?』ちくま文庫 鷲田清一/著 クローゼットを開く瞬間はいつも気分が弾む。新しいデザインからヴィンテージものまで、今日はなにを着ようかと迷うのが楽しい。人 […]
2022/04/06
『セックス/ジェンダー 性分化をとらえ直す』世織書房 アン・ファウスト・スターリング/著 福富護 その他/翻訳 小学生のころ、私のランドセルの色は赤だった。男の子たちは黒色のランドセルが定番で […]
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