ryomiyagi
2020/05/22
ryomiyagi
2020/05/22
2011年
シーズン成績:71勝62敗11分 勝率.534 3位
ポストシーズン成績:CS 1st 1勝2敗
2011年は「統一球」の導入により、球界全体が歴代屈指の「投高打低」のシーズンであった。阿部慎之助の開幕前の怪我や小笠原道大の衰えが目立ち、オガラミの解体もあった中、開幕当初から好調な打撃成績を残していたのが、2010年新人王にも輝いた2年目の長野久義だ。
多くの選手が統一球に苦しむ中、序盤から高い打率で、自身初の4番も経験。キャリアハイとなる打率.316 17本 69打点 OPS.847の成績を記録した。また、この年の長野は、首位打者、ベストナイン、ゴールデングラブなどのタイトルだけでなく、OPSもリーグ1位に輝いた。さらに、藤村大介が28盗塁を記録し、セリーグ盗塁王を獲得した。
投手陣では、ルーキーの澤村拓一が200イニングを含む、11勝11敗 防御率2.03の成績を残して新人王に輝いた。また、前年不調だった内海哲也はキャリアハイとなる18勝5敗 防御率1.70の成績を残し、キャリア初の最多勝を獲得した。西村健太朗も先発や中継ぎといった役割で7勝5敗4H 防御率1.82の成績を残し、フル回転の活躍を見せた。しかし、開幕投手を務めた東野峻が8勝11敗2S 防御率3.47で前年度と比較して成績を落とした結果となった。
救援陣では、久保裕也が4勝2敗20S21H 防御率1.17の成績を残し、2010年に引き続き活躍した。また、久保はシーズンを通して活躍。シーズン途中からはクローザーを任されたが、7月5日から8月16日まで20試合連続無失点という球団新記録を達成し、8月は1勝11S 防御率0.63の成績を残して月間MVPにも輝いた。さらに、山口鉄也も開幕からブルペン陣を支えて5勝1敗25H 防御率1.75の成績を残した。
このシーズンで、とりわけ印象深い場面は、シーズン最終戦となった10月22日の横浜戦である。内海が5回からマウンドに上がり力投を見せる中、9回裏無死満塁の場面で長野がサヨナラ逆転満塁ホームランを放ち、内海に18勝目をプレゼント。最多勝を確実にさせた。同時に長野もこの本塁打によって首位打者のタイトルを引き寄せた。
【主な先発陣】
内海哲也 18勝5敗 185回2/3 防御率1.70
澤村拓一 11勝11敗 200回 防御率2.03
東野峻 8勝11敗2S 161回 防御率3.47
西村健太朗 7勝5敗4H 123回1/3 防御率1.82
ゴンザレス 3勝3敗 75回 防御率1.80
【主な救援陣】
久保裕也 67試合 4勝2敗20S21H防御率1.17
山口鉄也 60試合 5勝1敗2S25H 防御率1.75
越智大祐 42試合 3勝2敗11H 防御率2.75
アルバラデホ 46試合 2勝2敗2S6H 防御率2.45
ロメロ 41試合 1勝3敗11S8H 防御率3.29
高木康成 46試合 1勝3敗12H 防御率3.72
【主な野手陣】
長野久義 打率.316 17本 69打点 OPS.847
坂本勇人 打率.262 16本 59打点 OPS.714
ラミレス 打率.279 23本 73打点 OPS.775
阿部慎之助 打率.292 20本 61打点 OPS.863
藤村大介 打率.222 0本 15打点 OPS.507
小笠原道大 打率.242 5本 20打点 OPS.653
亀井善行 打率.246 3本 24打点 OPS.621
高橋由伸 打率.246 15本 37打点 OPS.829
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