お花見にもぴったり!大人も喜ぶ“ままごとバーガー”【親ごはん第14回】
枝元なほみの親ごはん

久しぶりに行ったスーパーマーケットで、小さなロールパンを見つけました。食感の軽そうな、一口せんべいと呼んだらいいのかしら? 薄焼きの袋いりおやつも見つけました。そうしたらなんだか嬉しくなっちゃって、おままごと気分で何かをはさみたくなりました。高齢の両親にはちょっと食べにくいかもしれないけれど、母はきっと喜んでくれるはず、いくつになったって、かわいいものは好きなはず。おやつみたいなものだけど、普段のご飯とちょっと違うって、なんだかお雛祭りみたい。晩ご飯用につくねも焼いて、ついでにそれも挟んじゃおう。

 

そういえば、と思い出しました。

 

まだ両親ともになんとか歩いて出かけられていた頃、両親と同年代のご夫婦を誘ってうちにやってきた親を、私の小さな車にぎゅうぎゅう詰めにして、青山のファーマーズマーケットに出かけたことがありました。ファーマーズマーケット、むかごを売りに出店していたこともあって仲良しのお店がたくさんあるのです。あちこちのお店に、両親です、と紹介しながら、あれやこれやの買い物をしました。普段締り屋の母が、ぽんと、まだ出始めで値段の高かった安納芋を箱買いしたのには驚きました。両親が普段買っていたスーパーの野菜とは違う、新しい種類の野菜の説明を聞いたりしながら、母と友人はなんとも嬉しそうでした。

 

キッチンカーのお母さんにおまけの汁をつけてもらって、ニコニコしながらとろろご飯を父母が半分ずつ食べて、「まあ美味しい、まあ嬉しい」と母は何度も言いました。帰りがけに当時82歳だった母は「ああ楽しかった!心踊りました!」と言ったのでした。80歳を過ぎた母の、心踊りました!っていう言葉になんだか私、つられて心が跳ねるような嬉しい思いをしたのでした。

 

「つくねバーガー」

■材料(2個分※つくねは多めに作っておいて冷凍しておくと便利)
バーガーバンズ(小さいもの) 2個
レタス           小1枚

 

<つくねだね>
鶏ひき肉          300g
塩、こしょう        各少々
しょうが(みじん切り)   小さじ1
長ねぎ(みじん切り)    5cm分
卵             1/2個
パン粉           大さじ3

 

<A>
しょうゆ、みりん、酒、水     各大さじ2
油             適量
マヨネーズ         適量

 

【1】
ボウルにつくねだねの材料を入れてよく練り混ぜる。6~8等分にして丸く平たい形になるように成形する(焼くと縮むので、バンズより一回り大きめにしておくとよい)。

 

【2】
フライパンに油を中火で熱して2を並べ入れ、2~3分たったら上下を返して同様に焼く。両面に焼き色がついたら混ぜ合わせたAを加え、照りが出るまで煮つめる。

 

 

【3】
バンズを横半分に切ってちぎったレタスをのせ、マヨネーズを細く絞り2を1個ずつのせてサンドする。

 

「ようかんサンド」

 

■材料
せんべい(小さくて薄いもの)
ようかん
クリームチーズ         各適量

 

【1】
ようかんはせんべいの大きさに合わせて切ってから厚さ5~6mmに切る。クリームチーズは室温にもどして練る。

 

【2】
せんべいにクリームチーズを塗り、ようかんをのせてサンドする。

 

 

 

<アボカド&ハムのミニバーガー>

 

■材料(4個分)

バターロールパン(丸くて小さめのもの)   4個
アボカド                  小1個
ハム                    2枚
マスタード                 適宜

 

【1】
アボカドは半分に切ってから種を除き、皮をむいて薄切りにする。ハムは半分に切る。

 

【2】
パンを横半分に切り、好みでマスタードを塗り、1を等分にのせてサンドする。

 

枝元なほみの親ごはん

料理家 枝元なほみ

撮影/キッチンミノル
取材・文/高田真莉絵
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