akane
2018/08/16
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SWAは2004年6月5日の「SWAクリエイティブツアーVOL.1」(新宿・明治安田生命ホール)で始動、同年12月15日にVOL.2が同会場で行なわれた。演目は以下のとおり。
【VOL.1】昇太『夫婦に乾杯』/山陽『男前日本史』/白鳥『江戸前カーナビ』/彦いち『青畳の女』/喬太郎『駅前そだち』
【VOL.2】白鳥『好きやねん、三郎』(後に『山奥寿司』と改題)/山陽『最期のリクエスト』/昇太『群青色』/喬太郎『思い出芝居』/彦いち『臼親父』
VOL.1とVOL.2はプログラム全体に統一するテーマはない。ちなみにVOL.1の延長線上として2004年10月には山梨・大阪・名古屋でも公演が行なわれ、昇太は『パパは黒人』、白鳥は『マキシム・ド・呑兵衛』、彦いちは『熱血怪談部』、山陽は『バブー』を演じ、喬太郎は山梨と名古屋で『夫婦に乾杯』、大阪のみ『鍼医堀田と健ちゃんの石』(後に『結石移動症』と改題)だった。
初めて公演にパッケージとしてのテーマを持たせたのが2005年4月3日の「SWAクリエイティブツアーVOL.3」(新宿・明治安田生命ホール)。掲げられたテーマは「同窓会」だ。
【VOL.3】彦いち『真夜中の襲名』/山陽『はだかの王様』/喬太郎『路地裏の伝説』/昇太『遠い記憶』/白鳥『奇跡の上手投げ』 これ以降『路地裏の伝説』は喬太郎にとって重要な持ちネタの1つとなっていく。
昇太・山陽不在で2005年7月19日に半蔵門・国立演芸場で行なわれた「SWA shuffle」は、これまでSWAで発表された作品を別のメンバーが演じるというものだった。
【SWA shuffle】喬太郎『臼親父』(彦いち作)/白鳥『駅前そだち』(喬太郎作)/彦いち『奇跡の上手投げ』(白鳥作)/喬太郎『はだかの王様』(山陽作)/彦いち『群青色』(昇太作)/白鳥『真夜中の襲名』(彦いち作)
九代目正蔵襲名が話題となった時期に彦いちが作った『真夜中の襲名』は、このシャッフル以降、白鳥が誰かの「名跡襲名」のタイミングで演じる危ないネタとして定着することになる。
2005年8月13日の「SWAクリエイティブツアーVOL.4」(明治安田生命ホール)は、文化庁交流使節でイタリアに行く山陽の壮行会を兼ねたもの。
【演目】喬太郎『不在証明』/彦いち『拝啓、南の島より』/白鳥『幸せの黄色い干し芋』/昇太『レモン外伝』/山陽『花咲く旅路』
同じく2005年の12月には「SWAゲリラ」と称する4日間連続の公演が下北沢の「劇」小劇場で行なわれた。
【26日・SWAシャッフル】白鳥『愛犬チャッピー』(昇太作)/彦いち『宴会の花道』(昇太作)/昇太『保母さんの逆襲』(彦いち作)/喬太郎『横隔膜万歳』(彦いち作)
【27日・辺境の旅~崖っぷちトーク】白鳥・彦いち(トーク)/白鳥『砂漠のバー止まり木』/彦いち『キングサーモン愛宕山』
【28日・SWAも粋だね!古典落語】喬太郎『反対車』/昇太『つる』/彦いち『厩火事・北の国から』/白鳥『実録・お見立て』
【29日・ネタおろし】昇太『東海道のらくだ』/白鳥『へび女』/彦いち『長島の満月』/喬太郎『ハンバーグができるまで』
SWAらしい趣向に満ちた4日間。特筆すべきは29日のネタおろしで『長島の満月』『ハンバーグができるまで』という2つの名作が生まれたことだろう。
2006年5月16日・17日には中野・なかのZERO小ホールで「SWAクリエイティブツアー」が、“VOL”のカウント抜きで2日間興行として行なわれた。
【演目】喬太郎『軒下のプロローグ』/昇太『空に願いを』/彦いち『水たまりのピン』/白鳥『雨のベルサイユ』
運動会が雨で中止になってほしい小学生が主人公の『空に願いを』は昇太にとって「SWAで作って最も気に入っている噺」の1つだという。『雨のベルサイユ』は後に全10話で完結する「流れの豚次」シリーズの第4話となる噺で、この時点ではシリーズの原点『任侠流山動物園』の続編という位置づけだった。
同年8月20日に明治安田生命ホールで開かれた「SWAクリエイティブツアー」のテーマは「夏休み」。
【演目】昇太『罪な夏』/白鳥『明日に向かって開け』/彦いち『掛け声指南』/喬太郎『八月下旬』
今や彦いちの鉄板ネタとして定着している『掛け声指南』はこの公演で登場した。「新作なのに古典落語」「変な動きなのに江戸前」「くだらないのに人情噺」という3つのテーマを掲げた白鳥の『明日に向かって開け』も、その後しばしば高座に掛けられることになる。
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