akane
2019/06/21
akane
2019/06/21
みなさん、はじめまして。3時代を駆け抜けた毛髪診断士の余慶尚美です。
「毛髪診断士」とは、髪に関する知識と、顕微鏡などを使って髪の診断を行う技術を身につけた髪のプロフェッショナル。
しかし、実は私、美容師さんでも理容師さんでもないのです。
そんな私が、何故、「毛髪診断士」の資格を取得し、色々なところでお仕事をさせていただく機会に恵まれているのかというと、ひとえに、髪を「血余」と漢方の世界では呼ぶと知ったことがきっかけでした。
私は、2007年より「セラピスト」として、美容や健康に関連するお仕事を始めました。 それから今日まで、セラピスト時代から一貫している‘ココロとカラダの「巡り」’をコンセプトに、活動の場を広げています。
その過程で、漢方薬膳の世界にも精通するようになり、髪を「血余」と呼ぶことを知りました。そして、この「血余」という言葉が持つ意味の深さに感銘し、まさにこれが、私がこれからすべきミッションだと感じました。
髪(血余)が健やかでキレイなことは、自ずと、‘ココロとカラダの「巡り」’がいいことに繋がります。髪のことを語るのは、同時に、ココロやカラダの在り方も語ること。そう気付いたことから、もっと専門的に「髪、頭皮」について語れるように、「毛髪診断士」という資格を取得し、そして、今へと至っているのです。
私が「毛髪診断士」としてさせていただいた大きな仕事のひとつに、2014年に全国40ヶ所を巡り、合計5000人以上の美容師さんに向けて行ったセミナーがあります。そのセミナーは、あるヘアケア製品に関連するもので、私が監修したマッサージメソッド「美巡ドレナージュ」が全国の美容室に導入されたことがきっかけでした。
その際、私は、毛髪診断士の立場からだけでなく、セラピスト、また、美容や漢方薬膳に精通する専門家として、美容師さん達が実際に現場で使えてお客様が興味を持ちそうな話題を髪や頭皮だけに拘らず、ふんだんに織り交ぜて語りました。
そうしたところ、美容師さんから、髪のメカニズムやヘアケア製品の成分についてのみ講義するセミナーとは違い「面白い!」「興味深い!」と沢山のコメントを頂戴しました。実際、セミナーも当初の予定数から倍以上の回数に増え、登壇している私も美容師さんの目がキラキラしている様子を目の当たりにしました。この経験が美容師や理容師の資格のない私が「髪、頭皮」を語ることに対して、勇気付けてくれたのです。
そして髪や頭皮のことを伝える時、美容や健康について、マッサージメソッド、そして食生活やライフスタイルの在り方なども含めトータル的な側面で語っていくことが、私のミッションであると改めて痛感しました。
この連載では、兎に角、日常で役立つ内容と、取り入れやすいメソッドなどをご紹介してまいります。また、こんなこと聞いてみたい! 書いてほしい! ということがございましたら、是非、リクエストください。それでは、これから始まる「髪は命」の連載をどうぞ、お楽しみくださいね!
毛髪診断士&美巡家 余慶尚美
株式会社光文社Copyright (C) Kobunsha Co., Ltd. All Rights Reserved.