akane
2018/11/15
akane
2018/11/15
今、戦後築いてきた国際秩序が、こうした「米国問題」と「中国問題」の両サイドから挟み撃ちにあって大きく揺らいでいる。このことに我々はもっと危機感を持つべきではないだろうか。
日本も日米欧の連携など、国際秩序を補強する仕掛けを主導していくことが大事になっている。
本書では、表面的な貿易戦争だけを追うのではなく、そうした本質を見極めることに主眼をおいて、それぞれ具体的にその実像を見ていきたい。
そして、それに立ち向かう日本はどうすべきか。米中という巨大な市場を持った身勝手な大国同士が「パワーゲーム」を繰り広げる中で、日本はどう「ルールによる秩序」を維持していくのかが問われている。
1955年1月生まれ。中部大学特任教授。77年、東京大学法学部卒業、通商産業省入省。通商政策局米州課長、貿易管理部長など通商交渉を最前線で担当した。在職中にスタンフォード大学客員研究員、ハーバード・ビジネス・スクールAMP修了。また、中部経済産業局長として「グレーター・ナゴヤ」構想を提唱。日本貿易振興機構ニューヨーク・センター所長も務めた。経済産業省退職後、現在は教鞭をとる傍ら、自治体や企業のアドバイザーを務める。テレビのコメンテーターとしても活躍。著書に『メガ・リージョンの攻防』(東洋経済新報社)がある。ウェブマガジン、新聞にも連載記事を持つ。
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