• 「食べること」の進化史

    培養肉・昆虫食・3Dフードプリンタ

    石川伸一(いしかわしんいち)

私たちがふだん何気なく食べているごはん。そこには、壮大な物語が眠っている。

 

食材を生産、入手するための技術、社会が引き継いできた加工や調理の方法、文化や宗教などによる影響……。

 

人間は太古の昔から長期間にわたって、「食べること」の試行錯誤を重ねてきた。

 

その食の世界が今、激変してきている。分子調理、人工培養肉、完全食の「ソイレント」、食のビッグデータ、インスタ映えする食事……。 こうした技術や社会の影響を受けて、私たちと世界はどう変わっていくのだろうか?

 

気鋭の分子調理学者が、アウストラロピテクスの誕生からSFが現実化する未来までを見据え、人間と食の密接なかかわりあいを描きだす。

目次

  • 序章 食から未来を考えるわけ(なぜ「食の未来」を考えるのか;食がいかに私たちを変えてきたか;食の未来の見方)
  • 第1章 「未来の料理」はどうなるか―料理の進化論(過去―料理はこれまでどのように変わってきたか;現在―現在の料理の背景にあるもの;未来―未来の料理のかたち)
  • 第2章 「未来の身体」はどうなるか―食と身体の進化論(過去―食と人類の進化物語;現在―食と健康と病気;未来―食と身体の進化の未来図)
  • 第3章 「未来の心」はどうなるか―食と心の進化論(過去―人は食べる時、何を思ってきたか;現在―人は食に何を期待しているのか;未来―人は食に何を思い、何を求めていくのか)
  • 第4章 「未来の環境」はどうなるか―食と環境の進化論(過去―食の生産、キッチン、食卓の歴史;現在―食の生産、キッチン、食卓の今;未来―食の生産、キッチン、食卓のこれから)
  • 著者紹介

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