akane
2020/04/30
寂庵コレクション Vol.2
akane
2020/04/30
「なぜ、人に話せない悩みも私に話してくれるのか。
それは私が小説家であり出家しているということが大きいでしょう。
小説家として色々な話を知っているため、どんな話を聞いても驚かず受け止めてくれると思われるし、僧侶ですから、相談者の方は、私を通して仏様に相談しているような気持になるようです」(前書きより)
30年間以上発行された寂聴さんの新聞『寂庵だより』で、読者からの投稿が絶えない人気No. 1企画が、お悩みにこたえる「相談室」であった。
不倫、親子の確執、子どもの早すぎる死、人生のむなしさ、いじめ、老いらくの恋愛にいたるまで、寂聴さんが相談者の悩みに優しく、ときには厳しく、自由な発想で答える。お悩み相談の決定版アーカイブが、このたび一冊の書籍になった。人間らしさと仏教に裏打ちされた達観に、誰が読んでも不思議と心がすっきり前向きに。
巻頭スペシャル対談として、宮沢りえさんとの最新トークを収録!りえさんは、恋多き作家・瀬戸内晴美の半生から得度までをドラマで演じ、各界から絶賛された浅からぬご縁。
3年半ぶりの寂庵で、これまでの人生、愛・仕事について、深く本音で語りあう貴重な機会となった。
1922年、徳島県生まれ。東京女子大を卒業。1957年『女子大生・曲愛玲』で新潮同人雑誌賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞。1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年に平泉中尊寺で得度、法名寂聴となる。1992年『花に問え』で谷崎潤一郎賞。1996年『白道』で芸術選奨文部大臣賞。1998年『源氏物語』現代語訳を完訳。2001年『場所』で野間文芸賞。2006年文化勲章受章。2011年『風景』で泉鏡花文学賞
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