ryomiyagi
2020/05/06
日本の空気、体質を変える
ryomiyagi
2020/05/06
子供のいじめは一向に減る気配がない。それはそもそも、日本社会、それも大人の社会がいじめ体質だからだ。
大人の社会でいじめが普遍的で常態化しており、「世の中そんなものだ」と多くは納得すらしている。
本書では、どうしたらこの悪循環を断ち切り、いじめが蔓延しない社会にできるかを提案する。
自らもコミュ障で、いじめられっ子だったという著者。
さまざまな経験の末に、それに立ち向かい、克服する方法を導き出している。
「いじめの正体は『空気』だ」とする著者の姿勢は一貫している。
大事なのは、空気よりもファクト。いじめを認知し、オープンにする。
医学・医療においても、空気によるいじめはある。大事なのは科学であり、事実である。
空気なんてどうでもよい。あえて空気を読めないふりをすればよいのだ。
ファクトを無視したフェイクな社会において、多くの人が健康を損ない、苦しむことになるのだ――。
厚労省の体質の問題点や、注目を集めた新型コロナウイルス流行時のクルーズ船の感染対策告発にも言及する。
(いわたけんたろう) 1971年島根県生まれ。島根医科大学(現・島根大学医学部)卒業。沖縄県立中部病院、 ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、 北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。 神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および 医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。 著書に『予防接種は「効く」のか? 』『1秒もムダに生きない』『99・9%が誤用の抗生物質』 『「感染症パニック」を防げ!』『サルバルサン戦記』『ワクチンは怖くない』(以上、光文社新書)、 『インフルエンザ なぜ毎年流行するのか』(ベスト新書)、『「患者様」が医療を壊す』(新潮選書)、 『絵でわかる感染症 with もやしもん』(講談社)など多数。
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