• 深宇宙ニュートリノの発見

    宇宙の巨大なエンジンからの使者

    吉田滋

ryomiyagi

2020/05/07

2017年9月23日の早朝、ある知らせが著者の携帯電話に届いた。

 

著者らが苦労の末に南極に建設した素粒子観測施設「アイスキューブ(IcuCube)」がニュートリノを捉えたという知らせだった。

 

それは、40億光年の彼方から、40億年の歳月をかけて南極点の氷河に突き刺さった宇宙からの使者だった――。

 

巨大なブラックホールをもつ、超高エネルギーのニュートリノを放出している銀河とは、いったいどんな天体なのか?

 

アイスキューブで中心的な役割を果たしてきた著者が、宇宙研究の新たな地平を切り拓く「高エネルギーニュートリノ天文学」と呼ばれるサイエンスの現場の息吹を伝える。

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