ryomiyagi
2020/10/19
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2020/10/19
世界のアート市場は、新型コロナウイルス感染拡大前まで活況を呈していた。実際、中国を中心とする華僑・華人を含むアジア、並びに中東産油国の旺盛な購買意欲に牽引され、オークション・ベースだけでも7兆3000億円(2018年)に上っていた。
しかし、新型コロナウイルスが風景を一変させた。このパンデミックはアート市場にどのような影響を与えているのか――。本書では、人類が疫病といかに対峙し、芸術をもって描出してきたのかを振り返るとともに、ウィズ/ポスト・コロナ時代のアート界について市場動向を中心に予測する。同時に、歴史的転換点を迎えた現在、様々なアーティストによる作品紹介を通じて、彼ら・彼女らの作品に込めた意図を探る。
(みやつ だいすけ) 1963年、東京都出身。アート・コレクター、横浜美術大学学長、森美術館理事。広告代理店、上場企業の広報、人事管理職、大学教授を経て現職。1994年以来、企業に勤めながら収集したコレクションや、アーティストと共同で建設した自宅が、国内外で広く紹介される。台北當代藝術館(台湾・台北)の大規模なコレクション展(2011 年)や、笠間日動美術館とのユニークなコラボレーション展(2019年)などが話題となった。『現代アート経済学II――脱石油・AI・仮想通貨時代のアート』(ウェイツ)や『定年後の稼ぎ力』(日経BP)、『アート×テクノロジーの時代』(光文社新書)など著書や寄稿、講演多数。
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