ryomiyagi
2021/04/05
心理学的決定論
ryomiyagi
2021/04/05
心理学、生理学、脳科学、仏教、哲学、アート、文学、これらには一貫性がある。それは心理学的決定論という相似形が必ず現れるということだ。異なるアプローチ法によっても、たどり着く到達点は常に同じだった。
それは、我々の自由意志とは錯覚であり、幻想であるという事実だ。我々の行動は全て事前に決まっている。環境と自己との相互作用による脳の働きによって、必然的で不可避な一つの行動に、我々は導かれる。我々は神の操り人形であるが、その神とは自分自身と世界(外界)との相互作用のことなのである。
(せのおたけはる) 九州大学大学院芸術工学研究院准教授。東京大学IML特任研究員、日本学術振興会特別研究員(SPD)、オーストラリア・ウーロンゴン大学客員研究員を経て、現職。東京大学大学院人文社会系研究科(心理学研究室)修了。心理学博士。専門は知覚心理学だが、これまで心理学全般について研究及び授業を行ってきた。筋金入りのプロレスマニア。著書に『脳がシビれる心理学』(実業之日本社)、『おどろきの心理学』(光文社新書)、『売れる広告 7つの法則』(共著、光文社新書)、『脳は、なぜあなたをだますのか』(ちくま新書)、『ベクションとは何だ!?』(共著、共立出版)などがある。
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