BW_machida
2021/07/15
BW_machida
2021/07/15
これから挙げる100曲は、ロックの「究極」というだけではなく、もっと大きな文脈からとらえてみることもできる、人類の至宝だとまで言っていい。20世紀の中盤以降、全世界の「若々しい」文化が先導していく社会の変遷を、つねに陰に日なたに彩っていた無数の商業芸術作品のなかでも「きわめて特徴的な効果を発揮した」成功例が、ここに並ぶからだ。つまり最上級の「突端」だ。であるから、あなたが「ロック通」を自認している人ならば、この100曲をすべて先刻ご存じでなければ、どうにもおかしい。(「はじめに」より)
――前作『教養としてのロック名盤ベスト100』同様、ある科学的根拠にもとづいて導き出されたランキングは、不思議だけど不気味な説得力を持つ。著者の主観がゼロなのに統一感もある。現代人の基礎教養とも言えるロック名曲100を、周辺情報盛りだくさんで紹介する新感覚ガイド。
(かわさきだいすけ) 1965年生まれ。作家。88年、音楽雑誌「ロッキング・オン」にてライター・デビュー。93年、インディー雑誌「米国音楽」を創刊。執筆のほか、編集やデザイン、DJ、レコード・プロデュースもおこなう。2010年よりビームスが発行する文芸誌「インザシティ」に短編小説を継続して発表。著書に長編小説『東京フールズゴールド』(河出書房新社)、『日本のロック名盤ベスト100』(講談社現代新書)、『教養としてのロック名盤ベスト100』(光文社新書)、『僕と魚のブルーズ 評伝フィッシュマンズ』(イースト・プレス)、訳書に『フレディ・マーキュリー 写真のなかの人生』(光文社)がある。Twitter:@dsk_kawasaki
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