ryomiyagi
2021/09/17
ryomiyagi
2021/09/17
【田舎暮らしの理想】豊かな自然、美しい景色、広大な敷地、ログハウス、ウッドデッキ、薪ストーブ、井戸水、バーベキュー
【田舎暮らしの現実】草刈り、雪かき、薪作り、狩猟問題、悪臭問題、地下水問題、地元民との溝、そして、美しいものにはいずれ飽きがくるという現実――
東京から自然あふれる地方に移住して20年の小説家が満を持して贈る、田舎暮らしのノウハウとダークサイド。土地探しから家の建築、移住費用、田舎ならではの生活必需品、地元民との関係、次から次へと襲いかかってくる都会ではあり得ないトラブルまで、軽妙な筆致で克明に綴るキレイゴト抜きの「田舎暮らし毒本」。本書を読まずして移住するべからず!
田舎でのんびり暮らす。定年退職のあとは地方でスローライフ。
そんなまやかしのスローガンに踊らされてはいけない。
田舎暮らしはとにかく多忙だ。朝から晩まで汗水流して働きずくめである。
夏草の刈り払いもそうだが、冬に雪が降れば雪かき。
庭の手入れ、薪作り、家庭菜園や農地での水まき、草むしり、肥料のすき込み、収穫。
鉢植えに水をやったり、ペットの世話をしたり。
他にもいろいろトラブルが舞い込んできたり、とにかく気休めになる時間がない。
余裕がない。あっという間に日が暮れる。一日って、こんなに短かったっけ?
ここに移住してきて、こんなはずじゃなかったと思う、大きな理由のひとつだ。
1960年、山口県生まれ。雑誌記者、フリーライター等を経て小説家に。山梨県北杜市在住。作家業のかたわら野生鳥獣保全活動に従事。趣味は渓流釣りと登山。松濤館流空手初段。2008年『約束の地』(光文社)で第27回日本冒険小説協会大賞および第12回大藪春彦賞。13年『ミッドナイト・ラン! 』(講談社)で第2回エキナカ書店大賞を受賞。代表作は『南アルプス山岳救助隊K‐9』シリーズの他、『サイレント・ブルー』(光文社)、『還らざる聖域』(角川春樹事務所)、『ストレイドッグス』(祥伝社文庫)など。同じくアウトドアや田舎暮らしの悲喜こもごもを描いた『目の前にシカの鼻息〈フライの雑誌社〉』(フライの雑誌社)がある。
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