ryomiyagi
2022/07/14
あなたは「ナニジン」ですか?
ryomiyagi
2022/07/14
現代のようにグローバル化が進み、国境を越える人の移動が増える中、個人の国籍やアイデンティティはどんどん複雑化している。外国に移住する人、移動を頻繁にする人、国際結婚する人が増え、複雑化する国籍の問題はすっかり身近な現象になっている。そんな今日、これまで気にとめられてこなかった無国籍や複数国籍が、いつ自分の子や孫、そして友人に発生するかわからない。そんな時代に私たちは生きている。
自ら「無国籍者」として人生の大半を過ごしてきた著者が、無国籍や複数国籍の当事者に焦点をあて、彼ら/彼女らがこれまでどのような経験をし、何を思って生きてきたのか、どんなアイデンティティを有しているのかを記すことで、「国とは何か」「国籍とは何か」を根本から考える。(第1章より)
(Chen Tien-Shi、ちんてんじ) 1971年横浜中華街生まれ。’72年、日中国交正常化、日華(台)断交により生後間もなく無国籍となる。早稲田大学国際学術院国際教養学部教授、NPO法人無国籍ネットワークの代表理事。筑波大学大学院国際政治経済学研究科修了。博士(国際政治経済学)。ハーバード大学フェアバンクセンター東アジア研究所、同大学法学部東アジア法律研究所研究員。日本学術振興会(東京大学)特別研究員、国立民族学博物館准教授を経て現職。2019〜’20年、シンガポール国立大学客員教授。華僑・華人問題をはじめ、移民・マイノリティ問題、国境・国籍問題に取り組んでいる。著書に『無国籍』(新潮文庫)、共編著に『パスポート学』(北海道大学出版会)など。近刊に絵本『にじいろのペンダント』(共著、大月書店)がある。
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