• 萩尾望都がいる

    長山靖生

ryomiyagi

2022/07/22

『ポーの一族』『トーマの心臓』『11人いる!』『イグアナの娘』…1949年生まれの萩尾望都。大島弓子、山岸凉子ら革新的な少女漫画家の中でも常に筆頭にあげられ、50年以上にわたり時代の先端で新たな普遍的表現を切り拓いてきた。SF評論家である著者にとって萩尾望都は、まず美しく繊細な少女や少年の描き手であり、SF作家であり、自由と対等と共生の模索者である。戦後日本が唱えつつも未だ意識改革できていない課題――ジェンダー、多様性、親子関係等々について、その理想を失わず更新させ続けた表現者だ。本書では萩尾作品そのものの鑑賞と、その活躍の軌跡、また小松左京や橋本治をはじめ「誰がどう萩尾作品を論評してきたか」を通して魅力を存分に伝えるとともに、戦後社会がまだ達成できていない希望を見つめ直す。

目次

  • はじめに 世界はどこから来て、どこに行くのか
  • 第I章 双子と自由とユーモアと 踊るように軽やかな表現の奥に
  • 第II章 美しい宇宙、孤独な世界 萩尾SFが求める多様性社会
  • 第III章 少年と永遠 時よ止まれ、お前は美しい
  • 第IV章 大泉生活の顚末と心身の痛み 少女漫画史再考1
  • 第V章 「花の二四年組」に仮託されたもの/隠されたもの 少女漫画史再考2
  • 第VI章 SF少女漫画の夜明け 先人たちの挑戦と萩尾望都の躍進
  • 第VII章 次元と異界の詩学 漫画で拓いたSFの最先端
  • 第VIII章 親と子、その断絶と愛執 母娘問題の先取り
  • 第IX章 ふたたび、すべてを 私たちが世界と向き合うための指針として
  • 著者紹介

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